科目情報
科目名 小学校教科内容論社会 
クラス b 
授業の概要 歴史的領域(武島担当):「学習指導要領」が、小学6年生の社会で取り上げる人物として例示します、ザビエルから徳川家光までの5人と、その時代について解説します。
地理的領域(香川担当):多くの学生諸君が苦手意識を持っている地理は、小学校社会科の大半(3〜5年、6年の最終1/4)を占めます。本授業では、地域を観察するセンスを磨くことに主眼を置き、自信を持って「楽しく学べる地理」が創出できる能力の育成を図ります。 
授業の到達目標 一言でいえば「教材研究の大切さを知る」というのが,受講生諸君の持つべき目標です。
【「学士力」の内容に関する記載】
1.学習指導要領に即した「教えるべき課題」の基礎的知識を充実させます。《知識・理解》
2.いかなる教材を提示すべきか,その工夫の仕方がスキルとして身につけられます。《汎用的技能》 
授業計画
内容
1本授業科目のガイダンス(実施しないこともある) 
2H1「大航海時代:金を求めてアフリカへ、やがてインドと新大陸へ」 
3H2「ザビエル:スペイン出身の宣教師ーそのアジア派遣の目的は何か?」 
4H3「織田信長:『桶狭間奇襲』と『鉄砲三段構え』は史実か? 本能寺の変の謎」 
5H4「豊臣秀吉:天皇権威の利用と『惣無事令』 再現のない役負担」 
6H5「徳川家康:関ヶ原の戦いと江戸幕府の誕生」 
7H6「徳川家光:参勤交代は何のため? キリシタン対策から『鎖国』へ」 
8H7「歴史的領域テスト(60分)」 
9G1「学習指導要領と各教科書の取扱い内容に関する比較検討」 
10G2「3・4年生の教科書上巻の内容に関わる教材研究」 
11G3「3・4年生の教科書下巻の内容に関わる教材研究」 
12G4「5年生の教科書上巻の内容に関わる教材研究」 
13G5「5年生の教科書下巻の内容に関わる教材研究」 
14G6「6年生の教科書下巻における国際関係に関わる教材研究」 
15G7「地理的領域テスト(60分)」 
 
テキスト・参考書 歴史的領域・地理的領域ともにテキストは指定しません。地理的領域の自学自習には、小・中・高いずれでもよいので地図帳、桜井明久『地理教育学入門』(古今書院)が有用です。歴史的領域の自学自習には、藤木久志『雑兵たちの戦場』(朝日新聞社)、池上裕子『織豊政権と江戸幕府』(講談社)、神田千里『島原の乱』(中央公論社)を薦めます。 
自学自習についての情報 附属図書館で開架配置されている各社の小学校社会科教科書を活用して、シラバスと照合のうえ予習と復習を心がけてください。大学の講義は教室で聴いているだけでは、なかなか身につきません。短い時間でもよいので、予習と復習を積み重ねていくことが、教員採用試験での現役合格に結びつきます。 
授業の形式 講義 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 地理的領域と歴史的領域に共通して、授業への取り組み(30%)とテスト(70%)で50点満点の評点をつけます。授業期間の終了後に両者の評点を加算し、本授業科目の成績評価とします。歴史・地理いずれかの領域で3回以上の欠席をした者は、成績評価が「不可」になることがあるので注意してください。 
その他 ★「履修案内」には、社会領域専攻の学生諸君は履修が不要であるかのように書いてありますが、それは全学的な記載形式の統一のためになされているだけで、担当者は社会領域専攻の学生諸君に漏れなく履修していただきたいと考えています。もちろん他の領域の学生諸君は大歓迎です。
★細かな受講上の注意は、初回授業の際に説明します。カレンダーや担当者の出張などにより、上記の計画に若干の変更を施すことがあります。