科目情報
科目名 心理療法論 
クラス − 
授業の概要 心理療法の基本的な理解として、今回は母親と娘の関係に焦点を当てて、進める。カウンセリングにおいて、親子関係の理解は重要な視点であり、心理アセスメントや介入において、ますはその関係性をどのように理解し、そこにどのような葛藤や課題を抱えているのかを理解する必要がある。本授業では、母親と娘の関係に焦点を当てつつ、親子の間で課題となる問題や子どもの成長について検討し、理解を深める。 
授業の到達目標 カウンセリングの基礎的な理解としての母子関係の理解、特に母親と娘の間に繰り広げられる様々な無意識の願望や不安、さらに親子関係の難しさについて理解を深め、心理アセスメントのための家族関係の見方について、理解する。
 
授業計画
内容
1オリエンテーション:心理療法の基本的な概念の解説と担当の決定 
2序章;なぜ「母殺し」はむずかしいのか 
3第1章;母と娘は戦っている
 1)悲鳴をあげる娘たち 
4第1章;母と娘は戦っている
 2)密着しすぎる母と娘@ 
5第1章;母と娘は戦っている
 2)密着しすぎる母と娘A 
6第2章;母の呪縛の正体をさぐる
 1)自覚なき支配のメカニズム 
7第2章;母の呪縛の正体をさぐる
 2)少女まんがと「母殺し」問題 
8第3章;女性ゆえの困難について
 1)「女性性」をめぐる精神分析@ 
9第3章;女性ゆえの困難について
 1)「女性性」をめぐる精神分析A 
10第3章;女性ゆえの困難について
 2)「母性」の強迫 
11第4章;身体の共有から意識の共有へ
 1)身体でつながる母と娘@ 
12第4章;身体の共有から意識の共有へ
 1)身体でつながる母と娘A 
13第4章;身体の共有から意識の共有へ
 2)「母の言葉」による支配 
14終章;関係性の回復のために 
15まとめ  
 
テキスト・参考書 テキスト:「母は娘の人生を支配する」 斉藤 環 著 (日本放送出版協会;NHKブックス)
参考書 :「スクールカウンセリングの第一歩」 内田利広他 著 (創元社) 
自学自習についての情報 テキストの指定の範囲を読んで、自分なりの意見やコメントをまとめておくこと。 
授業の形式 講義と受講者による発表を組み合わせて進める。最初の授業で発表担当者を決め、担当者には担当箇所のレジュメ作成とそれに基づく発表を求める。担当者の発表とそれに対する受講者の質問・意見・ディスカッション、教員のコメント・講義、により進める。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 担当の発表30%、平常点(事前学習の内容・授業でのディスカッション内容)40%、最終レポート30%により総合的に評価する。 
その他 特記事項無し