科目情報
科目名 英米文学講読IVA 
クラス − 
授業の概要 Twelfth Nightの後半を、当時の劇場構造や上演形態を考慮して、読んでいきます。ビデオや朗読テープなどを用いて、シェイクスピアのせりふの響きに触れます。後期は文学的解釈、演劇的解釈に踏み込んで、現代の上演にも言及しつつ、演じられるものとして、さらに深くシェイクスピア劇をたのしみます。 
授業の到達目標 (1)時代背景や当時の劇場構造などにもとづいて、シェイクスピア劇をより深く理解すること。
(2)演じられるものとして、舞台上で生起する劇を想像する力をつけること。
(3)代表的な批評上の争点について知り、この劇を評価する視点を得ること。 
授業計画
内容
1Introduction――宮内大臣一座、グローブ座 
2III.i.1-80――トリックスターとしての道化 
3III.i.81-161――韻文 
4III.ii.1-III.iii.48――homosexual/homosocial 
5III.iv.1-135――unrequited love 
6III.iv.136-261――challenge 
7III.iv.261-379――取り違え(1) 
8IV.i.1-IV.ii.54――取り違え(2 
9IV.ii.55-IV.iii.35――狂気 
10V.i.1-105――葛藤 
11V.i.106-200――葛藤(2) 
12V.i.201-298――双子 
13V.i.299-393――Unhappy ending? 
14Criticism 〔プリント配布〕(1) ――Letter, feminist, rape 
15Criticism 〔プリント配布〕(2) ――Letter, feminist, rape 
 
テキスト・参考書 教科書: 安西徹雄(編注)『十二夜』大修館シェイクスピア双書、大修館書店 978-4469142624
参考書: 大場建治(翻訳)『宴の夜 ―Twelfth Night』研究社 978-4327180041
市川三喜・嶺卓二(編注)『十二夜』研究社詳注シェイクスピア叢書 978-4327060190 品切れ
辞書:  David Crystal, Shakespeare'a Words (Penguin, USA) 978-0140291179  
自学自習についての情報 英米文学購読IIIAの同じ項目を参照してください。 
授業の形式 講義と演習 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 期末試験【文学的解釈や演劇上で重要な点、テクストを英語で理解できているか試す】  50%
レポート【この作品について自ら主題を決めて日本語で論じる】   50% 
その他 きちんと読むためにはかなり高い英語力が必要になります。前期の英米文学講読IIIAで、シェイクスピア時代の英語を語学的に理解する訓練をするので、それを履修したうえで、受講してください。もちろん、シェイクスピア時代の英語と文化、そして演劇への関心をもって参加してください。