科目情報
科目名 ヨーロッパ文化I 
クラス − 
授業の概要 19世紀末に誕生した映画というメディアは、現在に至るまで、大きな発展を遂げてきた。さまざまな新しい実験がくりひろげられ、多様なジャンルの作品が生み出されてきた。この授業では、よく知られた、現代から見て興味深く、かつ映画史上で画期的と思われる作品を取りあげ、映像表現の多様性について多角的に検討する。実際に、ヨーロッパ(ドイツ、フランス、スペイン)、アメリカ、日本の映画作品を見ながら、そのテーマ、映像表現の特徴、意義などについてディスカッションする。 
授業の到達目標 (1)映画を実際に見ながら、その映画作品のテーマ、意義、映像の特徴などについて考え、討論する。
(2)映像表現の特徴、映画が人々の意識形成に及ぼす力などについて考える。
(3)各映画についての論評をレポートで提出してもらう。それについて講評しながら、受講生がレポートのまとめ方について習熟することを目指す。 
授業計画
内容
1文字による表現と映像による表現の比較、映画というメディアの特徴について
 
2映画の誕生、およびその歴史 
3笑いを生む映像
バスター・キートン、チャールズ・チャップリンの短編映画を見る。
作品の映像表現の特徴などについて討論する。
 
4笑いを生む映像 2
チャップリン「モダンタイムス」を見る。 
5「モダンタイムス」研究:テーマ、映像表現などについて討論する。 
6恐怖を生む映像
アルフレッド・ヒッチコック「鳥」を見る。 
7「鳥」研究:テーマ、映像表現などについて討論する。 
8映像が語る
小津安二郎」東京物語」を見る。 
9「東京物語」研究:テーマ、映像表現などについて討論する。 
10映像の象徴性
ヴィクトル・エリセ「ミツバチのささやき」を見る。
 
11「ミツバチのささやき」研究:テーマ、映像表現などについて討論する。 
12現実を映し出す映像 1
フリッツ・ラング「メトロポリス」を見る。 
13「メトロポリス」研究:テーマ、映像表現などについて討論する。 
14現実を映し出す映像 2
「バビロンの陽光」を見る。 
15「バビロンの陽光」研究:テーマ、映像表現などについて討論する。 
 
テキスト・参考書 授業開始時に指示する。 
自学自習についての情報  
授業の形式 講義+課題についての受講生の研究発表および討論。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業への参加度20%、レポート50%、発表30%による総合評価 
その他 受講生には、意見を積極的に述べてもらう。