科目情報
科目名 英語科教育教科内容論III 
クラス − 
授業の概要 アメリカの小説家・劇作家のThornton Wilder (1897-1975)がピューリッツァ賞を受けた戯曲『わが町』(Our Town)を音声面に注意を払いながら、吟味して、対話テクストの特徴を知ります。表面的な写実を排すことで内的な真実をもとめた、深い感動をよぶ作品です。DVDで実際の上演も参照しながらト書きの読み方に慣れ、演劇的なリーディングを教室で練習します。 対話テクストの教材化についても考えていきます。 
授業の到達目標 (1)演劇教材を扱う際のト書きの読み方を知りましょう。
(2)適切なイントネーションやリズムを身につけましょう。
(3)文アクセントや新情報・旧情報などに注意して、作品の音声面を理解しましょう。
(4)対話テクストを教材化する効果について考えましょう。 
授業計画
内容
1戯曲の読み方: 近代劇、第四の壁、イプセン、チェーホフ、ワイルダー 
2Act 1 (1) pp.1-5:ト書き 
3Act 1 (2) p.6?p.14 l.13: 5P's 
4Act 1 (3) p.14 l.14?p.21 l.24: Rhythm (1) 
5Act 1 (4) p.21 l.25?p.28 l.7: Rhythm (2) 
6Act 1 (5) p.28 l.8?p.36 l.2: Rhythm (3) 
7Act 1 (6) p.36 l.3?p.46 l.2: Rhythm (4) 
8Act 2 (1) p.47 l.1?p.54 l.8: Intonation (1)  
9Act 2 (2) p.54 l.9?p.62 l.7: Intonation (2) 
10Act 2 (3) p.62 l.8?p.70 l.20: Intonation (3) 
11Act 2 (4) p.70 l.21?p.76 l.22: Intonation (4) 
12Act 2 (5) p.76 l.23?p.83 l.29: [w] [p] 
13Act 2 (6) p.84?p.92 l.4: [t] [n] 
14Act 2 (7) p.92 l.5?p.102 l.2: [r] [l] 
15Act 2 (8) p.102 l.3?p.111 l.19: Emily, George, and ourselves 
 
テキスト・参考書 Thorton Wilder, 松村達雄・注釈, Our Town(わが町) 研究社小英文叢書120  978-4327011208 
自学自習についての情報 自宅で前もって音読の練習をして授業に臨んでください。 
授業の形式 講義と演習 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 平常点【当番のときの音読、読解上必要な構文の理解などについての説明などを評定】  80%
学期末小テスト【対話テクストの性質、ト書きなど戯曲の基本的約束事の理解を評定】 20% 
その他 小説などの物語文と戯曲とでは、ずいぶん読み方がちがいます。日本語でも戯曲を読んだことがない人も多いのではないか、と思います。英語で書かれた戯曲を読むときの専門的な知識も必要になります。第1回の授業からそのことを総括的に説明しますので、初めから必ず休まずに出席してください。最後には今までよりずっと芝居が読めて楽しめるようになるはずです。