科目情報
科目名 障害児教育特論II 
クラス − 
授業の概要 特別支援教育の理念・制度・教育内容と方法について講義する。特に、障がい理解教育とユニバーサルな授業づくりに焦点をあてる。 
授業の到達目標 ・世界と日本の比較を通して特別ニーズ教育と特別支援教育の最新の動向を理解する。
・障がい観・人間観について理解を深める。
・新たな視点に基づく障がい理解教育について理解する。
・通常の学級におけるユニバーサルな授業づくりについて理解を深める。
・特別支援学校・学級における授業づくりの視点を理解する。 
授業計画
内容
1世界の特別ニーズ教育の動向―発祥の地イギリス、ドイツ、北欧、アメリカ、国連等の動向 
2日本の特別支援教育の現状と課題―対象とシステム 
3特別支援教育における個別の指導計画作成と教育課程編成の視点 
4特別支援教育の授業づくりのポイント1.−授業目標の設定・教材づくり・教師の指導性・環境設定の視点 
5特別支援教育の授業づくりのポイント2.−総合的質的分析の意義 
6通常の学級における授業づくり1.:真の「障がい理解教育」の進め方@―「ピーター君とクラスメイト」のビデオ視聴と分析 
7通常の学級における授業づくり2.:真の「障がい理解教育」の進め方A−5原則(自分たちの問題として・障がいを肯定的に・社会的障がいとして・活動と認識の統一・本人理解)の検討と授業実践の紹介 
8通常の学級における授業づくり3.:ユニバーサルな授業づくりの視点@ーイークオル・フレキシブル・シェア・ビジュアル・シンプル・アクティブの6つの視点の具体化、学校・クラスにおけるインクルーシブな文化づくり、訓育的陶冶の重要性等 
9通常の学級における授業づくり4.:ユニバーサルな授業づくりの視点Aーユニバーサルな授業実践の検討 
10特別支援学校・学級における授業づくり1.:遊びの指導の授業分析(総合的質的分析)の実際 
11特別支援学校・学級における授業づくり2.:生活学習の授業分析(総合的質的分析)の実際 
12発達段階に基づく知的障がい児の算数指導の視点 
13ドイツ・日本における知的障がいのある子どもたちの環境教育の特色 
14特別支援教育におけるキャリア教育の意義ー先進的事例から学ぶー 
15試験 
 
テキスト・参考書 冨永光昭編(2011)『小学校・中学校・高等学校における新しい障がい理解教育の創造ー交流及び共同学習・福祉教育との関連と5原則による授業づくりー』、福村出版
冨永光昭・平賀健太郎編著(2010)『特別支援教育の現状・課題・未来』、ミネルヴァ書房
冨永光昭著(2006)『特別支援教育の授業づくりーより良い授業をめざしてー』、ミネルヴァ書房 
自学自習についての情報 授業後配布したカードに、講義をふりかえり疑問点・感想等の記入を行い、次の講義の時に持参してもらう。
 
授業の形式 講義をベースに、双方向授業、VTR視聴、KJ法による授業分析等。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 小レポート・指導案等の提出物(70%)、出席状況等(30%) 
その他 最新の特別支援教育の動向を伝える、知的障害児・発達障害児等の授業づくりについて学ぶ