| 科目名 |
栽培実習II |
| クラス |
− |
| 授業の概要 |
前期の本授業Iに続けて，夏休み終わり頃と後期の期間に集中で実施する．9月24日（水）〜26日（金）に予定している京大附属牧場における2泊3日での牛の飼育実習と，9月29日（月）に予定している京大演習林における日帰りの森林実習および10月11日（土）〜13日（月・休日）に予定している2泊3日での福井県または三重県の農山村における，冬野菜の収穫，郷土料理作り，魚の干物作り，ニワトリの解体，ウマ，イヌ，ネコの世話，薪割り，ソバ打ち，餅つき，ドラム缶風呂・温泉体験など（すべてではない）の実習を行う．10〜12月，1月には月に1回，F棟南側の畑で栽培実習を実施し，作物の栽培管理や収穫，収穫物の調理と試食などを行う．2015年1月16日（金）には伏見の酒蔵見学も行う．これらの実習に伴い，それぞれの実践をまとめてレポートを作成する． |
| 授業の到達目標 |
本授業Iと同じである．ただしIに比べて家畜飼育の割合が大きく，動物との触れ合いから，五感を通じていのちの大切さや動物との付き合い方，世話の仕方，愛情の注ぎ方などを体得し，成長することの喜びを感じ取るとともに，いのちを育てる心と慈しむ心を涵養し，最終的に教師として子ども達に接するために必要な心の持ち方を習得する． |
| 授業計画 |
(1) 京都教育大学栽培園での栽培実習
基本的に本授業Iと同様である．すなわち，最初の15分程度その日の実習について解説した後，作物を「育てる」実習を行った後，収穫物の調理と試食を行う．最後の10分程度はまとめの時間とする．これらは10月〜12月・1月に全部で5回程度実施するが，実施の日時は受講生の都合に合わせて決定する．最後には焼きイモパーティーと酒蔵見学を予定している．
（2) 学外での実習
9月24日〜26日（予定）に2泊3日で京都大学附属牧場にてウシの世話を中心とした飼育実習を行う．ウシの餌やり，敷きわらの取替え，餌の調合などである．飼育に関する講義や特選牛肉のバーベキューパーティーもある．
日帰りで京都大学附属演習林上賀茂試験地にて森林実習を9月29日（予定）に行う．森林の維持・管理法，枝打ち，伐採，チェーンソウの使い方などを学習する．
10月11日〜13日には学外実習として福井県または三重県の農山村地域で，2泊3日で郷土料理作りをはじめとする地方の農村の文化と生活を学習する．ソバを自ら打ち，地元で捕まえたイノシシで鍋料理を作り，生きたニワトリを解体して肉を取り，囲炉裏で焼き鳥にする予定である．夜には地元の温泉を体験する．土屋（本学）・松井（岐阜大）両教員が指導に当たる．
なお，本授業は「食農教育の実践II」と合同で行う授業であるので，技術領域の学生で「食農教育の実践」を受講する学生は，本授業の後の年次で履修すること． |
| テキスト・参考書 |
動物飼育に関する書籍は書店や図書館に多くはないが置いてあるので，自分の好きな本を1冊以上は読んでみて欲しい．子ども達の飼育体験に関する資料は映像物であれば，教員（土屋）が貸し出す． |
| 自学自習についての情報 |
授業時に，必要に応じて示す．京都教育大学構内に棲み着いているキツネやタヌキを観察するのも良いが，勝手に餌付けしてはいけない． |
| 授業の形式 |
実習が主であるが，その前後や実習中に説明等の講義を入れることになる．
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| 評価の方法（評価の配点比率と評価の要点） |
おおむね，授業中の態度5割，最後に提出するレポート5割の配分で評価した上で，授業の欠席分をその評価点から減点する． |
| その他 |
本授業IIは，できるだけ本授業Iと併せて履修してほしい．前期のIは月曜日の3・4時限目に設定するが，後期のIIの授業は月に1回であり，曜日と時間はIと同じとは限らず，受講生の希望により決定する．残りの授業は学外での集中授業となることにも注意．
学外での実習が授業に含まれており，これには交通費，宿泊費，実習費が必要となる．交通費は学校団体として通常料金のおよそ半額，宿泊費は1泊当たり3食付き3000〜6500円程度（諸経費込み）である．授業の開始は9月末であるが，登録は4月であることにも注意して欲しい．なお，授業説明会を4月9日（水）15時より30分程度，F棟１階のF１２教室にて開催するので，受講生は参加してほしい．
なお，本授業と｢食農教育の実践II」は，同一年度ではどちらかしか受講することができない。 |