科目情報
科目名 障害者スポーツ演習 
クラス − 
授業の概要 近年、障害者スポーツは、障害の有無などにとらわれず、ルールや用具を対象者に適合させて展開する、アダプテッド・スポーツの範疇でとらえられるようになった。この授業では、スポーツ基本法やスポーツ基本計画を踏まえて、地域において障害者がスポーツに参加できるよう、障害の種類や程度に応じた配慮を理論と実技、実践を通して学ぶ。また、特別支援教育に対応できるような、インクルーシブ体育のあり方を考察する。 
授業の到達目標 障害者スポーツの現状を踏まえて、基礎的な知識、指導技術を学ぶ。
特別支援教育に対応できるような体育授業のマネジメントを考え、障害者を含む全ての人を対象とした生涯スポーツを多面的に展望する。アダプテッド・スポーツの指導法が、障害者を含めた幼児から高齢者、運動初心者等あらゆる人を対象とした場面にフィードバックできるようになることを目指す。
 
授業計画 1.オリエンテーション:障害者とスポーツ
2.インクルーシブ体育の実際
3.障害の現状とスポーツ:支援組織の流れと障害者スポーツ大会
4.障害者とスポーツ(1)身体障害を中心に
5.障害とスポーツ(2)知的障害、精神障害を中心に
6.障害者スポーツの指導方法 スポーツの持つ可能性 接し方 求められる創造性
7.発育発達と障害:スポーツが重視される理由
8.障害児と学校体育:小中学校におけるに現状の確認 発達障害の理解を含む
9.実技(1)ネット型スポーツ
10.実技(2)ターゲット型スポーツ
11.障害者スポーツの今後の展望 ボランティア論・総合型地域スポーツクラブの現状含む
12〜14.実技(3)学外実習 障害者優先スポーツ施設にて、ボランティアとして障害児・者を対象としたスポーツ実践に関わる。
15.総括
 
テキスト・参考書 テキスト:特になし 必要に応じて資料を配布する。
参考資料:藤田紀昭 障害者スポーツの世界 角川学芸出版 2008
・矢野京之助、草野勝彦、中田英雄編 アダプテッド・スポーツの科学−障害者・高齢者のスポーツ実践のための理論 市村出版 2004
・(財)日本障害者スポーツ協会編 障害者スポーツ指導教本 初級・中級 ぎょうせい 2009
・草野勝彦、西洋子、長曽我部博、岩岡研典著「インクルーシブ体育」の創造「共に生きる」授業構成の考え方と実践 市村出版 2007
 
自学自習についての情報 障害者スポーツのボランティア等を経験できる機会を紹介します。興味を持ってください。 
授業の形式 学内での講義と実技、最後に障害者優先スポーツ施設にて実際に障害者スポーツのボランティアを実践します。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) ?出席状況50%、授業への積極性20%、課題レポート30%で総合的に評価する。
?現場実践を含めて、欠席が1/3以上の場合は単位を取得できない。
?教育実習期間を休講し、ウェイト3時間分の現場実践(概ね10:00〜15:00休憩含む)に振り替えます。現場実践は諸事情を考慮して、部分出席を認めます。
 
その他 ?講義と実技そして、現場実践を通して障害者スポーツの現状と将来を一緒に考えましょう。スポーツの得意不得意は関係ありません。工夫する方法を学んでください。