科目名 |
英米文学特論II |
クラス |
− |
授業の概要 |
英文学の代表傑作の1つである、Jane Austen の Pride and Prejudice を、歴史的、社会的、文化的背景をふまえながら精読する。作者自身の言葉をつかえば、「田舎の3,4家族」が描かれたこの作品は、"Englishness"の典型のような側面をもつが、それは同時に、国境を越えて広く万人を魅了する普遍性を備えたキャノンともなっている。プロット、キャラクター、レトリックなどそれぞれ興味ある観点からオースティンの文学性を検証する。またこの作品が提起している様々な問題に対して、自分なりの考えや主張を英語で書いてもらうことも目標とする。 |
授業の到達目標 |
長編の文学作品の精読を通して、英文読解力を養成するとともに、その文学性について考える。また19世紀英国社会、文化への理解を深めながら、日本語と英語における表現等の比較考察を行う。さらに、この作品が提起している様々な問題点を多角的に検証し、批評眼を養いながら、受講生が独自の作品解釈を試みていくことを目指す。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | Introduction |
2 | Vol. I, Chaps. 1-5 |
3 | Chaps. 6-10 |
4 | Chaps. 11-15 |
5 | Chaps. 16-20 |
6 | Chaps. 21-23, Vol. II, Chaps. 1-2 |
7 | Chaps. 3-7 |
8 | Chaps. 8-12 |
9 | Chaps. 13-17 |
10 | Chaps. 18-19, Vol. III, Chaps. 1-3 |
11 | Chaps. 4-8 |
12 | Chaps. 9-13 |
13 | Chaps. 14-18 |
14 | Chaps. 19, Conclusion |
15 | 予備日およびレポート提出 |
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テキスト・参考書 |
Jane Austen, The Cambridge Edition of the Works of Jane Austen: Pride and Prejudice (Cambridge UP, 2006). テキストは各自であらかじめ入手しておくこと。(上記の版であれば、ペーパーバックでも可) その他の文献に関しては、必要に応じて授業中に配布。 |
自学自習についての情報 |
1.この授業では集中的に短期間で長編を精読するので、集中講義開始前に作品を必ず通読しておくこと。 2.英語表現等の問題点、疑問点はあらかじめチェックし、できれば事前に調べておくことが望ましい。必ずしも解答を得ておく必要はないが、自分で問題意識をもって授業に臨むこと。 3.通読した際に、興味深かった点などをメモ程度でいいので、書き残しておくこと。(授業での発表、討論、レポート作成の際に役立つ。) 4.作家と作品についてできるかぎり調べ、それにこだわる必要はないが、ある程度の予備知識をもっておくこと。(多角的な作品解釈が可能になる。) |
授業の形式 |
講義と演習 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
出席および口頭発表 40% 期末レポート 60% |
その他 |
集中授業は、長編小説を短期間で一気に読上げ、その作品世界に没頭できるというメリットはあるが、同時にかなりの集中力も要求される。受講生の興味、希望等も勘案して双方向性の授業を進めていきたいと思うので、積極的に参加してほしい。発表のためのリサーチはもちろん、他の院生の発表へのコメントなど、授業への熱心な参加を求める。初回の授業で、授業の進め方について説明するので、必ず出席すること。 |