科目名 |
英語科教育教科内容論IV |
クラス |
− |
授業の概要 |
言語習得には、その背景にある文化理解が欠かせない。本講義では、アメリカ文学界においてすでに高い評価を確立し、幅広い人気を得ている6人の作家(Clarence Day, James Thurber, William Carlros Williams, Erskine Caldwell, Carson McCullers, John Updike)の短編を取り上げ、そこに描出されるアメリカ文化の諸相を読み解く。たとえば The New Yorker 誌にみられるようなアメリカ的知性とユーモア、ウィット、辛辣な皮肉、あるいはまたAmerican Dream の栄光と挫折等、各短編小説のテーマを通して、アメリカ文化について考察するが、それにはおのずから自国文化との比較対照という観点も関わってくる。また、日本対英米、という比較対照の構図のなかで、イギリス文化についても言及する。 |
授業の到達目標 |
異文化理解は、言語習得には必須のものであるが、アメリカ文化とは、現実にはいかなるものであるのか。本講義では、短編の精読を通して読解力の養成をはかるとともに、概念としての抽象語ではなく、文学という、言語芸術に洗練、凝縮された形で呈示されている文化を読み解く力と感性を養う。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | Introduction |
2 | Father is Firm with his Ailments (Clarence Day) |
3 | Mr. Preble Gets Rid of his Wife (James Thurber) |
4 | Mr. Preble Gets Rid of his Wife (James Thurber) |
5 | 文学作品を通しての異文化理解(1) |
6 | 文学作品を通しての異文化理解(2) |
7 | The Use of Force (William Carlos Williams) |
8 | The Rumor (Erkine Caldwell) |
9 | Madame Zilensky and the King of Finland (Carson McCullers) |
10 | 文学作品を通しての異文化理解(3) |
11 | The Lucid Eye in Silver Town (John Updike) |
12 | 文学作品を通しての異文化理解(4) |
13 | Discussion |
14 | Discussion |
15 | Conclusion |
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テキスト・参考書 |
テキスト:Best Short Stories of American Literature (Osaka Kyoiku Tosho) テキストは各自、あらかじめ入手しておくこと。 参考資料等のプリントは授業中に配布する。 |
自学自習についての情報 |
集中講義までに、アメリカの短編小説に親しんでおくこと。 |
授業の形式 |
講義と演習 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
出席および口頭発表 40% 期末レポート 60% |
その他 |
毎回の予習、リサーチと、発表を含めた授業への熱心な参加を求める。 |