科目名 |
現代社会と学校教育 |
クラス |
b |
授業の概要 |
多種多様な問題を生み出し、その解決の道筋が不透明になっている今日の学校教育の在り方について、公教育・学校教育の本質的な認識や社会変化によるその転換課題の整理から明らかにし、受講生の討論を通じて具体的な問題解決を検討する。およその課題領域と問題の所在・対立軸は設定するが、受講生の問題意識によりクラス毎に多様な課題設定を可能とし、学校教育の在り方についての主体的な考察を深める。なお,本科目は本研究科における基礎教養科目であると同時に1年次の「ホーム・ルーム」科目として位置づけ、院生のガイダンスや教員との連絡調整の役割を担うものである。研究科長と各コースの専任教員3名が全体並びに各クラスを担当する。 |
授業の到達目標 |
(1)現在に至る社会の変化の中で、公教育の担ってきた役割の変遷を理解することを通じて、社会構造の変化の本質に関して考えることができる。 (2)今日的な学校教育課題に対して、根拠に基づきながら論理的に考察し、自己の主張を説得力のある方法で展開することができる。 (3)今日的な課題に関する討論を通じて、多様な視点から対象を捉え、分析することの重要性を理解し、多角的・重層的に考える力を身につけようと努める。 |
授業計画 |
第1回 「オリエンテーション・公教育の前史」(高乗秀明) 第2回 「公教育の成立とその役割」(高乗秀明) 第3回 「21世紀の公教育の課題とその行方」(高乗秀明) 第4回 「今日的教育課題を考える@」(小松貴弘) 第5回 「各コースに分かれての討論」 第6回 「全体での討論」 第7回 「各コースでの討論と全体でのまとめ」 第8回 「今日的教育課題を考えるA」(浅井和行) 第9回 「各コースに分かれての討論」 第10回 「全体での討論」 第11回 「各コースでの討論と全体でのまとめ」 第12回 「今日的教育課題を考えるB」(竺沙知章) 第13回 「各コースに分かれての討論」 第14回 「全体での討論」 第15回 「各コースでの討論と全体でのまとめ」
各テーマでの4回の授業の進め方は以下の通り。 <1回め> 「今日的教育課題の提示」 *各コースに沿った今日的教育課題の提示(各コース担当者の講義)・・・70分 *提示された課題について、院生と担当者の質疑応答・・・15分 *次回に向けてレポート@作成の指示と参考文献等の紹介・・・5分 <2回め> 「教育課題について各コースでの討論」 *コース全体での意見表明(論点の提起と整理)・・・・・・30分 *小集団(6人程度×4グループ)に分かれの討議 ・・・・30分 *小集団での討論の全体での共有(3分×4グループ)・・・15分 *教員からのコメント・・・・15分 <3回め> 「教育課題について全体での討論」 *各コースの討論で明らかになった論点の提示(5分×3コース)・・・・15分 *3コース混成の小集団での討論(6人程度×10グループ)・・・・60分 *教員からのコメント・・・10分 *次回に向けてのレポートA作成の指示・・・5分 <4回め> 「教育課題についての各コースでの討論と全体でのまとめ」 *コース全体での討論(前回の全体での討論を受けて)・・・・30分 (教室移動)・・・5分 *3コース全体での討論の内容の共有(5分×3コース)・・・20分 *教員からのコメント(担当者20・他5×3)・・・・35分 |
テキスト・参考書 |
必読文献、参考文献等については、担当者から講義のテーマに沿ってその都度紹介する。 |
自学自習についての情報 |
本授業では、3つの課題について2本のレポート作成を課している。これらのレポート作成においては講義を基に自学自習が求められる。自学自習に係る参考文献等は講義で紹介され、図書館、自習室にも配置されている。紹介された以外の文献についても自発的に学修することが期待される。 |
授業の形式 |
講義形式と討論形式を組み合わせて行う。また討論についても小グループやコースごと、全体での討論など多様な形態で行われる。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
3つの課題に関するレポート(75%)と討論への参加(25%)で評価する。 1テーマは25%でレポート1は10%、レポート2は15%とする。 |
その他 |
特記事項無し |