科目情報
科目名 学校心理学総論 
クラス − 
授業の概要 学校教員にとって必要な学校心理学の基礎知識と技能について講義する。学校心理学は、「苦戦している子ども」だけでなく、全ての子どもを対象に援助サービスを行うものである。
問題行動が生じてから対処するのではなく、予防的・開発的視点で教育相談や生徒指導を行うのが学校心理学の特徴である。
「みんなが資源,みんなで支援」が学校心理学の合い言葉である。 
授業の到達目標 学校心理学の概要が理解でき、学校心理学の視点から教育相談、生徒指導、進路指導(キャリア教育)、学習指導に活かせることを目指す。 
授業計画 ※複数教員が担当する授業科目は、各教員が担当する回について分かるように明記してください。(この説明文は削除してください。)
内容
1学校心理学とは何か−臨床心理学、カウンセリング心理学との異同。
心理教育的援助サービスの種類−一次的・二次的・三次的援助サービス 
24種類のヘルパー、援助サービスのシステム、校内委員会のあり方 
3特別支援教育と学校心理学(1)−特殊教育と特別支援教育の違い、知的発達の遅れのない発達障害(LD,ADHD,アスペルガー、高機能自閉症など),個別の指導計画と個別の教育支援計画 
4特別支援教育と学校心理学(2)−特別支援教育におけるアセスメント、特別支援学校の特徴、特別支援学級の特徴、通級指導教室の特徴、特別支援学校の指導要録 
5学校心理士の活動(1)−アセスメント、コンサルテーション、コーディネーション、カウンセリング 
6学校心理士の活動(2)−治療的教育相談・生徒指導、予防的教育相談・生徒指導、開発的教育相談・生徒指導 
7チーム援助(1)−チーム援助とは、作戦会議、教師へのコンサルテーション、保護者へのコンサルテーション、相互コンサルテーション、自助資源と援助資源 
8チーム援助(2)−援助シートの活用、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーとの連携 
9チーム援助(3)−チーム援助の実習 
10学校心理士の倫理−心理教育的援助サービスを実施するに当たっての配慮事項、守秘義務と共同守秘義務、人権の尊重、心理検査の使用に際しての配慮事項、ケースレポートの書き方と配慮事項 
11学校心理士の活動(3)−進路面での援助(キャリア教育とキャリアカウンセリング)、キャリアカウンセリングの体験実習 
12学校心理士の活動(4)−健康面の援助(養護教諭との連携) 
13学校心理士の活動(5)−学習面の援助(学習指導と学校心理学、教育評価の改善、個に応じた指導) 
14学校心理士の活動(6)−学校心理士の資格を有する管理職、指導主事、研修主事の活動の紹介 
15まとめ 
 
テキスト・参考書 テキスト 水野治久・石隈利紀他(編)『よくわかる学校心理学』 ミネルヴァ書房
参考書 石隈利紀 『学校心理学』 誠信書房 
自学自習についての情報  「チーム援助」などのロールプレイ実習を行うので、遅刻や欠席、中途放棄をしないで下さい。教科書は必ず購入し、事前に読んでおいて下さい。 
授業の形式 講義を中心に、ロールプレイ実習も取り入れ、体験型の授業も行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点)  レポート、授業での発言、取り組みの態度を総合的に評価する。 
その他 学校心理学に関連する新聞記事や雑誌記事などを適時配布する。受講者の皆さんも教育問題に関する報道に関心を払って欲しいと思います。