科目情報
科目名 問題行動改善のための事例研究 
クラス − 
授業の概要 ・コース選択科目の一つとして、児童生徒の問題行動(非行やいじめ)について具体的例を知り、どのように対応し、指導すべきかについて考える。
・諸外国の問題行動(非行やいじめ)についての対応についても知る。
・問題行動に対応しようとする際、駆られやすい体罰についてその歴史や法について理解し、予防策について考える。
・児童生徒の問題行動によりメディア対応が必要な場合のシミュレーションをロールプレイで行う。
 
授業の到達目標 ・児童生徒の問題行動を理解し、その行動様式や背景事情について多角的にとらえる力を身につける。
・児童生徒の問題行動の解決に向けた手法を外国の事例も交えながら身につける。
・問題行動の対応の際に陥りやすい体罰についてその歴史や法について理解するとともに、専門職者として指導できるよう、怒りのコントロール(アンガーマネージメント)をする必要性に気づき、身につけようとする。
・メディア対応で最低限必要なことを身につける。
 
授業計画
内容
11 少年非行(非行の理由)
・どのような理由から非行に至るのか、ハーシの理論を踏まえながら考える。
 
22 少年非行(非行の具体例)
・具体的に、今日どのような非行が行われているのかについて知る。
 
33 少年非行(更生について)
 作文や詩、ロールレ・タリングの有効活用例について知る。
 
44 いじめ(いじめる理由)
・人はなぜ人をいじめたくなるのかについて考え、わが国で取り組み可能ないじめ対応策について知る。
 
55 いじめ(諸外国例)
 アメリカやスウェーデンのいじめ予防の実践例について知る。

 
66 体罰(歴史)
我が国の体罰について戦前の実態や解釈がどのようなものであったのか資料を通して確認する。
 
77 体罰(法)
・体罰の具体的裁判事例を通して、教育法的観点から教員に対する懲戒について理解を深める。
 
88 体罰(アンガーマネージメント)
・教師にとって怒りをコントロールすることは体罰を避ける点からも、上手に指導を行う点からも重要なことであるため、その方法を知る。
 
99 体罰(望ましい指導法)
・いろいろな生徒指導上の切迫した場面を想定し、ロールプレイによってどのような指導法が有効か考える。
 
1010 生徒懲戒制度
・わが国の生徒懲戒制度とアメリカの生徒懲戒制度を比較する。また生徒懲戒リスク等についても考える。
 
1111 フィールドワーク1
・中学校において、問題行動の具体例を聞き、現場での対応について学ぶ。
 
1212 フィールドワーク1
・中学校において、問題行動の具体例を聞き、現場での対応について学ぶ。
 
1313 メディア対応(理論編)
・学校とメディアのスタンスの違いやテレビと新聞の報道の違いについて知る。
 
1414 メディア対応(実践編)
・メディア対応の場面を想定し、ロールプレイによってその対応の仕方を学ぶ。
 
1515 まとめ
・問題行動に対してどのような営みであるか再確認し、受講生各自がその力量を高めていくためにどのようなことが必要であるかを考える。
 
 
テキスト・参考書 テキスト:片山紀子『入門 生徒指導』学事出版 
自学自習についての情報  
授業の形式 講義・演習を通して行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業時の小レポート(50%)と授業への姿勢(50%)を総合的に評価する。 
その他 特記事項無し