科目名 |
教育心理学 |
クラス |
d |
授業の概要 |
この授業では主に人間の知覚/学習と発達に関わる基礎的な心理学の内容を俯瞰し、「こころ」とは何か、「こころ」を研究するとはどのような営みであるかを考えると同時に、教育に関わる問題を心理学の視点から捉える。 |
授業の到達目標 |
1.人間の知覚、記憶、動機付け、学習、発達といった領域におけるこれまでの心理学的研究の成果を理解する。 2.授業において得た基礎的な心理学の知識を元に、教育現場における問題を心理学的観点から捉え、議論できるようになる。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | 知覚1 見る:視覚とその錯覚 |
2 | 知覚2 感じる:視覚以外の感覚 |
3 | 記憶1 消える記憶と消えない記憶:保持期間による記憶の区分 |
4 | 記憶2 記憶を使う:ワーキングメモリ |
5 | 記憶3 覚えているかを覚えているか:顕在記憶と潜在記憶 |
6 | 記憶4 記憶の誤り:虚偽記憶と目撃証言 |
7 | 学習1 行動をつくる:古典的学習理論と行動療法 |
8 | 学習2 やる気を出すには:動機付けの心理学 |
9 | 発達1 生まれか育ちか:生得説・環境説と遺伝-環境の相互作用 |
10 | 発達2 成長する身体と心:発達段階の諸理論 |
11 | 発達3 理解し支える:発達障害と特別支援教育 |
12 | 言語1 言葉はどこからくるか:言語獲得と脳 |
13 | 言語2 読み書き達成の困難:発達性ディスレクシアとその周辺 |
14 | 評価と測定1 教育評価の理論と方法 |
15 | 評価と測定2 人格・知能の理論と検査法 |
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テキスト・参考書 |
必要に応じて資料を配布する。また理解を深めるための参考書を授業中に適宜紹介する。 |
自学自習についての情報 |
大学での「学び」においては、受動的に知識を得るだけでなく、教えられた内容に疑問を持ち、必要なときには自分で資料等にあたって調べるという姿勢を持つことが重要である。本授業では毎回授業内容に関する感想/疑問などを書いたコメントカードの提出を求める。授業冒頭に前回コメントカードで出された疑問点などについてフィードバックを行う。このやり取りでの学習内容も、重要なものについては期末課題等に組み入れる。 |
授業の形式 |
パワーポイントでのプレゼンテーション及び教材プリントを使用して講義を行う。また適宜、簡単な心理学実験・調査に実習形式で参加してもらい、心理学についての理解を深める。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
コメントカードの提出(40%) 期末試験(60%)授業内で指示する小課題/レポート(0-30%) 特別な事由がない限り、全授業回数の1/3以上の欠席がある場合は評価対象としない。 |
その他 |
実習等による欠席届は形式を整えて適宜提出すること。 |