科目情報
科目名 中等国語科教育IV 
クラス − 
授業の概要 国語教育の歴史と課題について講じる。歴史は、明治・大正・昭和の略史と、昭和・平成の成果と課題について講じる。また戦後文学教育史について成果と課題を探究する。読書学習の面において、アドラー著(外山滋比古他訳)『本を読む本』を用いて、文献探索、文献分析・考察の方法について、実地の作業・演習を通して習得していく。 
授業の到達目標 演習を通して、一定の文献探索、文献分析・考察の能力を獲得する。また文献操作の研究的意義について一定の理解を得る。 
授業計画
内容
1授業のオリエンテーションとして国語教育における発展的な課題、特に中学校・高校レベルに関わる課題を取り上げて講じる。また授業の進行方法(「日本の国語教育史略史」「戦後文学教育史」についても講じる。 
2明治期の国語教科書、及び教科書教材について講じる。 
3大正期の国語教科書、及び教科書教材について講じる。 
4昭和期の国語教科書、及び教科書教材にについて講じる。 
5明治・大正・昭和にかけて著名な実践者である芦田惠之介について、実践記録及び授業記録を元に講じる。 
6昭和期の著名な実践者である大村はまについて、実践記録及び授業記録を元に講じる。 
7昭和戦後期から平成期にかけての国語教育実践の成果と課題について講じる(その1)。 
8昭和戦後期から平成期にかけての国語教育実践の成果と課題について講じる(その2)。 
9戦後文学教育史について講じる(その1)。 
10戦後文学教育史について講じる(その2)。 
11戦後文学教育史について講じる(その3)。 
12アドラー式文献読書を用いる。文献分析の初歩的な方法として、まえがき、あとがき、奥付、帯、さくいんの分析方法について講じる。その方法を活用した個人別のまえがき、あとがき、奥付、帯、さくいんの分析作業を行ったうえで、発表する。ついで、グループ別にその発表と実際の目次との照合を行い、結果を検証する。最後に授業者による補説と総括を行う。 
13受講生各自、卒業研究にかかわるテーマの新書(もしくは単行本)3〜5冊を選び、研究読み(比較読み)を行う。一定の個人作業を行ったうえで、当日の進行状況を発表するとともに、その後の演習発表計画を立てる。 
14卒業研究に関わる研究読み・比較読み(新書レベル)の発表(その1)。一人15分(発表10分、質疑応答5分)×6名。授業者による補説と総括を加える。 
15卒業研究に関わる研究読み・比較読み(新書レベル)の発表(その2)。一人15分(発表10分、質疑応答5分)×6名。授業者による補説と総括を加える。 
 
テキスト・参考書 プリントを適宜配布する。国語教育史・文学教育史はプリントを配布する。読書学習は、テキストとして『本を読む本』(講談社学術文庫)を使用する。 
自学自習についての情報 授業で配布するプリント、『本を読む本』については、事前に予習しておくことが望ましい。 
授業の形式 講義に加えて、グループ別の討議、個人作業、個人別の演習発表、及び討議を行う。受講生の人数により授業の形式を変更することがある。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業時間中の個人作業(20%)、討議への参加状況(20%)、演習発表(30%)、レポート(30%)を対象に評価を行う。 
その他 これまで履修した「中等国語科教育(T〜V)」の発展として、国語教育の歴史、大きな課題について講じる。