科目情報
科目名 心理療法論 
クラス − 
授業の概要 心理療法の基本的な理解として、今回は心理臨床において、人と人の「心をつなぐ」とはどのようなことか、を基本的なテーマとして、被虐待児、発達障害のある子どもやいじめにあっている子ども、またその保護者、さらに神経症や人格障害の人へのつながり方について、理解を深める。
 
授業の到達目標 カウンセリングの基礎的な理解として、現代社会における臨床心理学の意義、また具体的にはどのような心理的問題があり、それらはどのように理解され、支援の方法があるのかを、実践例に即しながら、具体的に理解する。

 
授業計画
内容
1オリエンテーション:心とはなんだろうか 
2第1章;傷ついた子どもの心とつながる 
3第2章;被虐待児の心とつながる 
4第3章;軽度発達障がい児の心とつながる 
5第4章;いじめの心とつながる 
6第5章;プレイルームで気になる子どもの心とつながる 
7第6章;思春期の心とつながる 
8第7章;きょうだいの心とつながる 
9第8章;困難を抱える親の心とつながる 
10第9章;ボーダーラインの心とつながる 
11第10章;バーンアウトする支援者の心とつながる 
12第11章;心をつなげる心理臨床家の姿勢 
13第12章;心をつなげる子どもへの心理臨床的支援 
14第13章;心をつなげる非言語的アプローチ 
15まとめ  
 
テキスト・参考書 テキスト:「つなぐ心と心理臨床」 前川あさ美著 (有斐閣選書)
参考書 :「スクールカウンセリングの第一歩」 内田利広他 著 (創元社) 
自学自習についての情報 授業では、事前にテキストを読んでいることを前提にすすめるので、テキストの指定の範囲を読んで、自分なりの意見・疑問点やコメントをまとめておくこと。 
授業の形式 まず、受講者にテキストの内容について、疑問点や重要だと思ったポイントなどについて報告していもらい、その質問に答えるとともに、さらに解説を加え、教員と受講生とのやり取りを通して、授業を進める。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 平常点(事前学習の内容・授業でのディスカッション内容)50%、毎回の授業後のミニレポート20%、最終レポート30%により総合的に評価する。 
その他 臨床心理士に関心がある人や、教員として子どもの心の問題やその支援に関心のある人に受講を勧める。