科目情報
科目名 近現代史研究 
クラス − 
授業の概要 沖縄の戦跡を探索し、引率者として訪れる時に備え、知識とコーディネート能力を養う。初日と2日目の夜に、その日見学した内容を踏まえ、テーマを決めて話し合う(例えば、(1)生徒がどの戦跡にどのような反応をすることが予想できるか。(2)軍の戦跡と、住民に関わる戦跡のどちらをどう見せるのが良いか。(3)生徒にどのような発問をするのが有効か。) 
授業の到達目標 沖縄への修学旅行について、勤務校で指導的な役割を果たすことができる知識と、コーディネート能力を得ること。 
授業計画 事前学習を通常の講義の3回分、現地での活動を、1日あたり2〜5回分と読み替えてスケジュールを組む。
内容
1(5月14日・木)オリエンテーション。この日都合が悪い人には、別途対応する。また、チケットの購入について、以後も細かく指示・確認をする。 
2(6月)事前学習会。沖縄戦下の住民の様子を学ぶ。 
3(6月)事前学習会。沖縄戦下の住民の様子を学ぶ。 
4(0日目(9月))読谷の宿舎に夕方集合。打ち合わせをする。 
5(1日目(9月))見学1、座喜味城(高射砲陣地跡)、読谷村歴史民俗資料館、シムクガマ、チビチリガマ。 
6(1日目(9月))見学1、北飛行場跡、嘉手納基地。 
7(1日目(9月))見学1、嘉数高台と普天間基地、浦添城。 
8(1日目(9月))討論、読谷村の宿舎で行う。 
9(1日目(9月))討論、読谷村の宿舎で行う。 
10(2日目(9月))見学2、旧海軍司令部壕、田原公園、具志集落。 
11(2日目(9月))見学2、真壁集落、ひめゆり平和祈念資料館、轟壕、喜屋武岬。 
12(2日目(9月))見学2、摩文仁海岸、沖縄県平和祈念資料館、平和の礎。 
13(2日目(9月))討論、糸満市の宿舎で行う。 
14(3日目(9月))討論、糸満市の宿舎で行う。 
15(3日目(9月))見学3、国吉集落、解散。(午後の便で那覇空港から帰ることができるように) 
 
テキスト・参考書 事前学習の資料は、授業の際に配布する。 
自学自習についての情報 遺構について知るには、沖縄県平和祈念資料館『沖縄の戦争遺跡』、沖縄県高教組教育資料センター「ガマ」編集委員会『沖縄の戦跡ブック ガマ』などを見てほしい。読谷村の戦争については、読谷村史編集室『三人の元日本兵と沖縄』、下坂哲朗『チビチリガマの集団自決』、読谷村史編集委員会『読谷村史』5巻1・2(インターネットでも配信されている)を参照。沖縄戦について深めるには、林博史『沖縄戦 強制された「集団自決」』(吉川弘文館)、秦郁彦編『沖縄戦「集団自決」の謎と真実』(PHP研究所)を読み比べてほしい。 
授業の形式 講義と現地実習。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 現地実習における参加状況・積極性で評価する。学習意欲が乏しいと判断した者については、事前学習後に参加を断ることがある。 
その他 (1)チケットは各自で購入してもらう。オリエンテーション時に購入方法を教える。関空・伊丹・神戸のどの空港から何時の便で往復するか、各自の都合で選ぶことができる。(2)現地での移動は普通車に分乗する。その料金は人数で割る。(3)過年度の状況からすると、格安チケットであれば往復で1万2000〜1万5000円で入手することも可能である。これに、宿泊費と、車代、空港までの交通費、食費などが加わる(車はレンタカーに分乗する)。(4)旅程は、教育実習事後指導への出席者のことを考えて、9月下旬を予定しているが、3回生の参加の様子を見極めて、前後に変更することもある。