科目名 |
解析学特別講義 |
クラス |
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授業の概要 |
本年度は、「フ−リエ解析」に関する内容です。 「フーリエ解析」は、歴史的には、ダランベ−ルやベルヌ−イ、及び、フ−リエ達の考察や研究、 すなわち、弦や膜の振動とか、熱の伝導などの(一般に、「偏微分方程式」を用いてモデル化される) 現象を解明しようとする試みから生まれたものであり、その後、多面的な発展をとげ、現在では、 広範囲の重要な応用を有する分野となっております。 本講義では、このような「フ−リエ解析」の根幹をなす「フ−リエ級数」と「フ−リエ変換」に 関する理論の基礎と応用のいくつかについて、講義と演習を行うつもりです。
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授業の到達目標 |
受講者が、「フ−リエ級数」と「フ−リエ変換」に関する理論の基礎と応用について、ある程度十分な理解が 得られることを目指す。 |
授業計画 |
※なお、授業の内容は(受講生の状況などにより)変更されることがあり得ます。
回 |
内容 |
1 | オリエンテ-ション: 「フ−リエ解析とは何か」とか、距離空間としての「関数空間」についてなど |
2 | 「級数」の収束、絶対収束、一様収束、及び、発散などに関すること: |
3 | 「三角関数」の微積分と「オイラ−の公式」について: |
4 | 「フ−リエ級数」の具体的な「例」など: |
5 | 弦や膜の振動の方程式とフーリエの熱伝導方程式について: |
6 | フーリエ係数の求め方など |
7 | 「直交関数系」と「パーセヴァルの公式」: |
8 | 「Dirichlet核関数」について: |
9 | フーリエ級数の収束の「証明」: |
10 | フーリエ級数の応用例など |
11 | 演習(その1)など |
12 | 「フーリエ変換」と「逆変換」の公式について |
13 | フ−リエ変換と逆変換の公式の「証明」: |
14 | フ−リエ変換の応用例: |
15 | 演習(その2)など |
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テキスト・参考書 |
大石 進一 著: フ−リエ解析 理工系の数学入門コ−ス 6 (岩波書店) |
自学自習についての情報 |
根気よく学習されることを望みます。 |
授業の形式 |
講義と演習(主として、ノ−ト講義) |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
「演習や小テスト」、及び、 「レポ−ト」 なお、(30%以上欠席とか)出席率の悪い受講者は不合格になることもあり得ます。 期末試験は実施しません。 |
その他 |
この科目の受講者は、代数学、幾何学、解析学の序論I,II を受講していること。 |