科目名 |
美術史II |
クラス |
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授業の概要 |
本講義では、西洋美術において常に重要な主題とされてきた古代ギリシア神話、および古来より規範として繰り返し参照され続けてきた古代ギリシア美術を取り上げる。 テクストとイメージの双方から、各々の神話のモチーフが今日に至るまでいかに解釈され表象されてきたかを検討する。 また、西洋美術においてもうひとつの大きな潮流を成す聖書の物語の表象との比較も適宜行う。 |
授業の到達目標 |
西洋美術の理解に必要不可欠な神話の主題にかんする基本的な知識を習得するとともに、それらをいかに再解釈し創作活動に活かすことが可能であるかを、各自が考察すること。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | オリエンテーション――「神話」とはなにか |
2 | 世界の起源と神々の誕生 |
3 | ヴィーナス(アフロディテ)――未来のエヴァ/マリア |
4 | アポロ(アポロン)――光/理性の象徴 |
5 | バッカス(ディオニュソス)――闇/非理性の象徴 |
6 | マーキュリー(ヘルメス)――伝令使から天使へ |
7 | 神、英雄、人間の表象 |
8 | 変身譚さまざま |
9 | 「見る」ことの禁忌1――オルフェ(オルフェウス) |
10 | 「見る」ことの禁忌2――エロースとプシュケー |
11 | メドゥーサ――眼差しの魔力 |
12 | ナルシス(ナルキッソス)と鏡 |
13 | 肖像の起源と影 |
14 | ピュグマリオン神話からアンドロイドへ |
15 | 変容する「古代ギリシア」 |
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テキスト・参考書 |
[テキスト] なし [参考書] 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』岩波書店、1982年. 岡田温司監修『聖書と神話の象徴図鑑』ナツメ社、2011年. ナイジェル・スパイヴィ『岩波世界の美術 ギリシア美術』福部信敏訳、岩波書店、2000年. その他、講義中に適宜紹介するとともに、必要に応じて資料を配布する。 |
自学自習についての情報 |
講義内容を補足する情報は随時紹介する。また、必要に応じて参考文献等も提示するので、それらを活用のこと。 |
授業の形式 |
講義 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
出席を兼ねたコメント(50%) 学期末のレポート(50%) |
その他 |
特記事項なし |