科目情報
科目名 英語科教育教科内容論III 
クラス − 
授業の概要 北米の現代短編小説を題材に、小説の読み方の基本をおさらいした上で、テクスト読解に必要な文化的背景と朗読法を学ぶ。小説のなかに埋め込まれている、対話部分の音声的な特徴にも十分な注意を払う。  
授業の到達目標 (1)物語や随筆を教材として扱うときのために、文化的・時代的背景の調べ方を知りましょう。
(2)英語の基本的なイントネーションやリズムを身につけましょう。
(3)文アクセントや新情報・旧情報などに注意して、作品の音声面を理解しましょう。
(4)対話テクストの音声に注意し、どのように教室で教えるべきかについて考えましょう。  
授業計画 ※複数教員が担当する授業科目は、各教員が担当する回について分かるように明記してください。(この説明文は削除してください。)
内容
1小説読解のグラマー(1) 時と場所 
2小説読解のグラマー(2) 語り手と視点 1 
3小説読解のグラマー(3) 語り手と視点 2 
4William Saroyan, “The First Day of School” (1) 
5William Saroyan, “The First Day of School” (2) 
6Erskin Caldwell, “The Strawberry Season” (1) 
7Erskin Caldwell, “The Strawberry Season” (2) 
8Bernard Malamud, "The Magic Barrel" (1) 
9Bernard Malamud, "The Magic Barrel" (2) 
10Bernard Malamud, "The Magic Barrel" (3) 
11Bernard Malamud, "The Magic Barrel" (4) 
12Bernard Malamud, "The Magic Barrel" (5) 
13Margaret Laurence, “To Set Our House in Order” (1) 
14Margaret Laurence, “To Set Our House in Order” (2) 
15Margaret Laurence, “To Set Our House in Order” (3) 
 
テキスト・参考書 プリントと以下の大学用教科書: Bernard Malamud, The Magic Barrel & Other Stories. (『魔法の樽』) 宮本陽吉/邦高忠二・注, 英宝社  4-269-02140-3  
自学自習についての情報 自宅で前もって音読の練習をして授業に臨んでください。 
授業の形式 講義と演習 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 平常点【当番のときの音読、読解上必要な構文の理解などについての説明などを評定】  80%
学期末小テスト【課題に指定する小説の一部を朗読してもらいます】 20%  
その他 英文自体はやさしいので読解力をつける授業ではありません。一般の人は小説や物語を楽しみますが、必ずしも正確に、あるいは深く理解しているとはかぎりません。とくに外国語で外国人が書いた現代小説を筋だけ追って読むと、文化的背景や価値観の違いのため、たいせつな視点やテーマを見落とします。高校英語などで物語教材を扱うとき、とくに注意したい点です。また、教室で物語文を教える時には、教師は感情を込めて音読ができたり、文法的な区切りや音声上の特徴を正しく反映した朗読ができたりする必要があります。