| 科目名 | 障害児福祉学 | 
    
     | クラス | − | 
 | 授業の概要 | 社会福祉はくらしの問題に取り組む制度的対策と実践の体系である。今日、物質的なゆたかさを実現した一方で、障害児やその家族のくらしは、いまだ、経済的な困難や介護問題、社会的排除などの諸問題に直面している。障害児・家族の生活問題とそれに対応する制度・政策の矛盾を丸ごととらえ、真にもとめられる実践のあり方を検討していきたいと考えている。 | 
 | 授業の到達目標 | 障害児とその家族が直面している生活困難のメカニズムの理解、これまでの障害児者福祉施策の歴史や理念の発展を踏まえて、今日の障害児福祉問題と対策の対応状況、福祉現場での実践などを学ぶ。障害児をめぐる教育と福祉の連携のあり方についても考えていくこととする。 | 
 | 授業計画 | 
   
    | 回 | 内容 |  | 1 | 現代社会と障害及び障害児者(1) 障害の種別と概念 |  | 2 | 現代社会と障害及び障害児者(2) 障害児者の統計的把握 |  | 3 | 障害児をめぐる福祉課題(1) 障害児者福祉ニーズの把握方法 |  | 4 | 障害児をめぐる福祉課題(2) 障害児者・家族のくらしと願い |  | 5 | 障害児者福祉の歴史、理念の発達(1) 障害者運動 |  | 6 | 障害児者福祉の歴史、理念の発達(2) 生存権保障、発達保障、ノーマライゼーション、ICFの理念 |  | 7 | 障害児者福祉施策の展開 |  | 8 | 医療・療育・教育・雇用・住宅・所得保障等の障害児者施策の体系と障害児福祉 |  | 9 | 障害児者福祉の法の目的、対象及びサービスの体系 |  | 10 | 障害者総合支援法の意義と制度的枠組 |  | 11 | 障害者総合支援法をめぐる問題点と課題 |  | 12 | 障害児福祉の現場 在宅サービスと施設サービス |  | 13 | 障害児福祉及び関連分野の組織・専門職、連携のあり方 |  | 14 | 障害児と家族に対する相談援助活動の実際 |  | 15 | 障害児をめぐる教育と福祉の連携の課題 |  | 
 | テキスト・参考書 | テキストは用いない。授業の際に資料を配布する。 障害児者福祉にかかわる制度の概要を把握しておくことが望ましい。
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 | 自学自習についての情報 | 1.ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health)の理念,障害者総合支援法の理念と制度の枠組について事前に学んでおくこと。 2.講義前半では、障害児者福祉にかんする各種の統計や法律の条文を用いるので、自らの問題関心でそれらを検索してから講義に臨むこと。
 3.障害児者福祉の実践現場の取り組み事例を収集するよう努めること。
 4.障害児を守り育てる教育と福祉の連携について、自らの見解を整理していくこと。
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 | 授業の形式 | 原則として講義形式ですすめる。 少人数クラスであるので、受講生の教育経験等を踏まえた意見を求める。
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 | 評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) | 講義時の小レポートと学期末のレポートによって評価する。 | 
 | その他 | 特記事項なし |