科目情報
科目名 中等保健体育科教育I 
クラス − 
授業の概要 現代の保健体育科教育の制度的基盤、及び中等教育における保健体育の目的と内容について概説する。体育については、体育に関する基本的理解とともに、これまでの経験を振り返りながら学習者や教育内容、アクティブラーニングなど新しい学習方法について理解を深める。また、保健の歴史的な流れを捉え、学校教育の中での保健の位置づけを考える。若者の“性”についての考察と課題、その指導方法について学ぶ。 
授業の到達目標 保健体育科教育の基本的理論や新たな学力観を説明でき、これに基づいた体育授業を構想することができる。保健が生徒、児童のよりよい生き方に関る学びであること理解し、楽しくかつ学ぶ内容に工夫を凝らし、生きた授業の実践を考える。 
授業計画 保健の内容は小田切が、体育の内容は井谷が担当する。
内容
1これまで受けてきた体育授業を振り返る 
2多様な世界の体育授業から学ぶこと 
3学習者の理解と体育の目的 
4わが国の体育科教育の制度 
5学習指導要領とその変遷 
6体育の学習過程:具体的事例から学ぶ 
7体育の学習形態:具体的事例から学ぶ 
8授業についてのオリエンテーション(保健分野)
 ・保健教科を学ぶ意義と課題・従来の保健教科の印象と振り返り
 ・求められる保健教科への模索 グループワーク(1) 
9学習指導要領の変遷から見る、保健教科の歩みと今日的位置づけ
 ・東北震災から学ぶべき課題・ グループワーク(2)
 ・ミニ性教育講座@ 
10求められる保健教科のあり方と保健教科の学力
 ・グループワーク(3) 
 ・ミニ性教育講座A 
11中学・高等学校の性教育の現状と課題
 ・グループワーク(4) 
12性教育内容及び実践に向けてのグループワーク(5)
 ・海外の性教育から学ぶ(ビデオ視聴) 
13生と死の授業のあり方への模索・グループワーク(6) 
14保健の授業まとめ 
15全体まとめ  
 
テキスト・参考書 テキスト:新版体育科教育学入門」(高橋健夫ほか編著、大修館書店)
テキスト:「中学校学習指導要領解説 保健体育編」平成20年改訂 東山書房
テキスト: 「保健の授業づくり入門」(森昭三・和唐正勝著、大修館書店)
参考書:「セクソロジー・ノート」(村瀬幸浩編著、十月舎) 
自学自習についての情報 保健体育の指導についての具体的な資料は、公的な教育センターや民間の教育研究団体のサイトに数多く掲載されています。優れた多くの事例から学ぶことは重要ですが、活用に際しては、学習者や教育環境に応じて改変し、出典を明確にして下さい。 
授業の形式 講義、グループでの学習活動 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 75%以上の出席を要する。期末試験(50%)、授業やグループワークへの参加状況(25%)、課題(25%)を総合して評価する。 
その他(授業アンケートのコメント含む) 協同学習など新たな学力観に基づいた学習方法をさらに多く取り入れ、その中で授業の構想力や指導力が身に付くよう工夫する。
保健体育の授業実践に役立つような具体的な授業事例を多く取り上げる。
実地教育による欠席が3回よりも多くなる場合は単位を認めないことがある。