科目情報
科目名 心理療法論 
クラス − 
授業の概要 心理療法の基本的な理解として、今回はアサーション(自己主張)の問題を取り上げる。特に、夫婦やカップルにおいて、お互いがどのように意思の疎通を行うかは重要なテーマであり、そこには、自分もパートナーも大切にする自己表現を、お互いにどのように行うかが課題となる。今回は、様々なコミュニケーションのパターンを通して、パートナーとの関係のあり方について理解を深める。 
授業の到達目標 カウンセリングの基礎的な理解として、対人関係におけるコミュニケーションのパターンを理解し、パートナーも大切にできる自己表現のあり方について、実践例に即しながら、具体的に実践できるまでのスキルの獲得を目標とする。

 
授業計画
内容
1オリエンテーション:心理療法とコミュニケーション 
2第1章;夫婦関係を理解する(1):夫婦関係の独自性 
3第1章;夫婦関係を理解する(2):夫婦が歩んでいく道 
4第2章;二人の関係を育てるもの・妨げるもの 
5第3章;夫婦・カップルを悩ませる自分と相手の違い 
6第4章;夫婦・カップル関係における悪循環 
7第5章;アサーションにつて知る 
8第6章;自己信頼を高めるアサーション 
9第7章;ものの見方・考え方とアサーション 
10第8章;アサーティブな伝え方 
11第9章;パートナーの話をアサーティブに聴く(1):聴くことを妨げる要因 
12第9章;パートナーの話をアサーティブに聴く(1):パートナーの話をどう聴くか 
13第10章;DESC法を使ってアサーティブに聴く 
14第11章;感情表現とアサーション 
15まとめ  
 
テキスト・参考書 テキスト:「夫婦・カップルのためのアサーション」 野末武義著 (金子書房)
参考書 :「スクールカウンセリングの第一歩」 内田利広他 著 (創元社) 
自学自習についての情報 授業では、事前にテキストを読んでいることを前提にすすめるので、テキストの指定の範囲を読んで、自分なりの意見・疑問点やコメントをまとめておくこと。 
授業の形式 まず、受講者にテキストの内容について、疑問点や重要だと思ったポイントなどについて報告していもらい、その質問に答えるとともに、さらに解説を加え、教員と受講生とのやり取りを通して、授業を進める。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 平常点(事前学習の内容・授業でのディスカッション内容)50%、毎回の授業後のミニレポート20%、最終レポート30%により総合的に評価する。 
その他(授業アンケートのコメント含む) 臨床心理士に関心がある人や、教員として子どもの心の問題やその支援に関心のある人に受講を勧める。