科目情報
科目名 日本史特講 
クラス − 
授業の概要 本年度、日本史特講の講義題目は「京都地域史の研究」である。日本の古代・中世史の研究動向を踏まえつつ、地域の歴史を検討していく。この授業では、特に大学が所在する深草や、隣接する山科、宇治などを素材にしながら、歴史像を描くという営為を紹介したい。なお、授業時間の内外で現地見学会を実施するので参加されたい。 
授業の到達目標 1 歴史学の素材と方法を知り、実践するための基礎を身につけるとともに、歴史学の意義や地域に果たす役割を理解する。
2 身近な歴史・地域の文化財に関心を持ち、その魅力を児童・生徒や地域の人々に伝えることができる。 
授業計画
内容
1オリエンテーション 
2歴史学の方法と地域史の素材 
3日本と京都の「古代」と「中世」 
4歴史を歩く(1) 
5深草地域の歴史的特質(1) 聖徳太子、行基、そして真雅(空海の弟) 
6木幡地域の歴史的特質 藤原道長の浄妙寺建立 
7歴史を歩く(2) 
8山科地域の歴史的特質(1) 保元三年の一国検注と勧修寺の寺辺所領 
9山科地域の歴史的特質(2) 聖宝の醍醐寺創建と修行の山々 
10山科地域の歴史的特質(3) 醍醐寺の別院・末寺と中世密教 
11山科地域の歴史的特質(4) 山科まとめ 
12歴史を歩く(3) 
13深草地域の歴史的特質(2) 九条家文書を読む 
14深草地域の歴史的特質(3) 深草まとめ 
15全体のまとめ 
 
テキスト・参考書 毎回プリントを配布する。
参考書:朝尾直弘ほか『京都府の歴史(第2版)』(山川出版社、2010年) その他の参考文献は、授業中に示す。 
自学自習についての情報 予習・復習等は必要ないが、高校で日本史Bを履修していないなど、基礎的知識に不安のある者は、各自フォローすること。
その他、授業中に「読書案内」として示す参考文献は、学内外の図書館等を活用して各々チェックするよう努力すること。 
授業の形式 特殊講義(教員の最新の研究実践、成果等の紹介) 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業への参加態度(10点満点)、まち探検レポート(50点満点)、期末試験(40点満点)の合計で評価する。  
その他(授業アンケートのコメント含む) 土日・休日等を利用し、授業時間外に現地見学会を行うことがあるので、積極的な参加が望まれる。
なお、見学に当たっては各自安全面に十分な配慮を行うのは勿論のこと、学生教育研究災害傷害保険(学研災)等に加入しておくことが望ましい。