科目情報
科目名 西洋史特講 
クラス − 
授業の概要 歴史・西洋史に関する日本語文献を講読し、グループによるプレゼンテーションおよび全体での議論を行う。前半は歴史の研究・教育全般に関する入門書『歴史学ってなんだ?』を講読する。後半は西洋史の個別の地域・時代に関する著作をグループごとに一冊選んで講読、プレゼンテーションを行う。選択肢は下記(テクスト・参考書の欄)のものを予定しているが、参加者の人数によって選択図書や日程を適宜調整する。 
授業の到達目標 ・邦語文献の調査・講読を通じて西洋史の研究と教育に関する理解を深める。
・テーマに即した議論をする力をつける。
・グループワークを通じてプレゼンテーションの能力を高める。 
授業計画
内容
1ガイダンス 
2一冊目『歴史学ってなんだ?』のためのグループ分け、役割分担 
3グループ学習:担当箇所に関する情報共有と議論 
4グループ学習:パワーポイントないしプリントの作成、予行演習 
5報告会:序章 悩める歴史学、第一章 史実を明らかにできるか(I「歴史書と歴史小説」、II「「大きな物語」は消滅したのか」、III「「正しい」認識は可能なのか」) 
6報告会:第二章 歴史学は社会の役に立つのか(I「従軍慰安婦論争と歴史学」、II「歴史学の社会的な有用性」 
7報告会:第三章 歴史家は何をしているのか(I「高校世界史の教科書を読み直す」、II「日本の歴史学の戦後史」、III「歴史家の営み」、終章「歴史学の枠組みを考える」) 
8二冊目の選択にあたって教員からの説明、グループ分け、役割分担 
9グループ学習:選択文献の内容に関する情報共有と議論、アウトライン作成 
10グループ学習:パワーポイントないしプリントの作成、予行演習 
11報告会:『賄賂とアテナイ民主政―美徳から犯罪へ』 
12報告会:『歴史学 未来へのまなざし―中世シチリアからグローバルヒストリーへ』 
13報告会:『エトランジェのフランス史―国民・移民・外国人』 
14報告会:『青野原俘虜収容所の世界―第一次世界大戦とオーストリア捕虜兵』 
15報告会:『ナポリのマラドーナ―イタリアにおける「南」とは何か』 
 
テキスト・参考書 [テクスト]小田中直樹『歴史学ってなんだ?』、PHP研究所、2004年
[参考書](選択図書)
・橋場弦『賄賂とアテナイ民主政―美徳から犯罪へ』(ヒストリア28)、山川出版社、2008年
・高山博『歴史学 未来へのまなざし―中世シチリアからグローバルヒストリーへ』、山川出版社、2002年
・渡辺和行『エトランジェのフランス史―国民・移民・外国人』(ヒストリア26)、山川出版社、2007年
・大津留厚『青野原俘虜収容所の世界―第一次世界大戦とオーストリア捕虜兵』(ヒストリア27)、山川出版社、2007年
・北村暁夫『ナポリのマラドーナ―イタリアにおける「南」とは何か』(ヒストリア20)、山川出版社、2005年 
自学自習についての情報 一冊目の課題図書と二冊目の選択図書を適宜あらかじめ読んでおくこと。また、授業時間外のグループワークは義務としないが、各自で文献の読解や報告の準備を進め、必要に応じてグループ内で連絡を取り合うことが求められる。 
授業の形式 講読+演習 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 出席状況(40%)と二回の報告(60%)を評価する。全授業回数の6割以上の出席で評価対象とする。期末試験は行わない。 
その他(授業アンケートのコメント含む) 特記事項なし