科目情報
科目名 政治学特講 
クラス − 
授業の概要  思想的な混迷状況が続く今日、1930年代と現代とを比較する論説も目につくようになっている。本科目では、現代のいわば根源である19世紀後半から現代までの様々な思想家たちを取り上げ、彼らの時代との格闘を見ていくことを通じて、現代の状況を思想的な次元で捉える。 
授業の到達目標 1.現代社会に対する思想的なパースペクティヴを修得することができる。
2.現代思想に関する基本的な知識を得ることができる。
3.メディアと思想、政治の密接な関わりを理解することができる。 
授業計画
内容
1マックス・ヴェーバーの思想@ 〜 近代を思想的に考えるための基礎的な視座 
2マックス・ヴェーバーの思想A 〜 合理化のパラドックス 
3ゲオルク・ジンメルの思想@ 〜 大都市としての近代 
4ゲオルク・ジンメルの思想A 〜 日本思想への影響 
5エルンスト・ユンガーの思想 
6ジークフリート・クラカウアーの思想@ 〜 実存哲学から探偵小説へ 
7ジークフリート・クラカウアーの思想A 〜 近代世界のカリカチュアとしての探偵小説 
8ジークフリート・クラカウアーの思想B 〜 「写真」と『啓蒙の弁証法』 
9ジークフリート・クラカウアーの思想C 〜 オッフェンバック論からとナチズムのプロパガンダ分析へ 
10ジークフリート・クラカウアーの思想D 〜 『カリガリからヒトラーへ』 
11ジークフリート・クラカウアーの思想E 〜 『映画の理論』とベンヤミンの「複製技術時代の芸術」 
12ベンヤミンとアガンベン 
13ナショナリズムを巡って@ 〜 柳宗悦と沖縄方言論争 
14ナショナリズムを巡ってA 〜 ゲルナーのナショナリズム論 
15ナショナリズムを巡ってB 〜 アンダーソンとスミスのナショナリズム論 
 
テキスト・参考書 テキストは使用しない。毎回レジュメを配布し、参考書を適宜指示する。 
自学自習についての情報 やや難解な内容を扱うので、次の時間までに配布したレジュメを基にして授業内容を復習し、理解を深めておくこと。また、指示した文献を読むこと。 
授業の形式 講義形式。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1) 1/3以上欠席したものは単位を取ることができない。
2)課題レポート(二回実施、各50%) 
その他(授業アンケートのコメント含む) 前年度アンケートの結果、全体としての難易度を下げるため、より多くの思想家を取り上げることにする。