科目名 |
栽培と環境 |
クラス |
− |
授業の概要 |
世界の農業を支えてきた在来の農耕技術の体系を、農業生態学的視点から検討・評価する。特に、気候、土壌、植生などの環境制約条件への農耕技術の適合性、および物質循環の解析を通じて、在来農業の生産性と持続性を明らかにする。そして、21世紀の日本の農業システムの在り方について論ずる。 |
授業の到達目標 |
人類を支えてき農耕技術のありように注目し、栽培環境と農耕技術の発展方向との関連を理解する。その中から日本農業の現状への理解を深める。 |
授業計画 |
1. 在来農耕技術体系の事例的解説(5回) 世界に展開する在来農耕の事例を取り上げ、その生産生態の解析を通じて、農耕技術体系としての評価を試みる。
2. 立地の生態学的特性(5回) 種々の在来農業立地の農業生態学的特性、特に生態学的な制約について概説し、在来農業の課題を明らかにする。
3. 在来農耕の生産生態(5回) 在来農耕の作物生産過程における水、無機養分、エネルギー動態並びに生物間相互作用について解説し、環境に調和した効率的生産システムの構造と機能について論じる。 |
テキスト・参考書 |
最初の授業でテキストを配布する。 参考書:現代日本生物誌7.「イネとスギ」稲村達也・中川重年著.岩波書店 栽培システム学.稲村達也 編著.朝倉書店 |
自学自習についての情報 |
2回目以降の授業では、前回の授業内容の理解度(復習の程度)を質問形式で確認する。 |
授業の形式 |
講義と質問形式 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
出席状況(約40%)、授業態度(約10%)、試験の成績(約50%)を総合的に評価する。試験では、各自の作成した講義ノートと配布資料の持ち込みを許可する。 |
その他(授業アンケートのコメント含む) |
受講生の理解度にあわせて、授業を進める。 |