科目情報
科目名 日本画研究 
クラス − 
授業の概要 日本画(膠絵)で用いる素材の特性を生かし、日本画作品・模写・桐箱の制作を展開する。
日本画表現の可能性を探るには、自然の対象物を写生し、素材の特質や伝統技法の研究を必要とする。
それと並行に、構内の自然をモチーフとした和紙でのオリジナルミニ絵本づくりを考えていきたい。(絵本は幼児から大人まで愛され続け、人とのコミュニュケーションの役割として活躍し、小学生との交流にも望ましい。) 
授業の到達目標 1. 自然を対象とした構内での植物写生では、観察力や集中力を養うことができる。
2. 日本画(膠絵)で用いる素材の特質を理解することで、制作の可能性が広がり創意工夫することができる。
3. 模写からは、日本文化の古典や伝統を重んじる心が芽生え、技術力を養うことができる。
4. ミニ絵本づくりでは、和紙の風合いに心を和ませ、発想や独自性、創造性豊かな感性を引き出すことができる。 
授業計画
内容
1日本画研究での課題説明  構内散策と植物写生(1) 写生の対象を見つける
第14回の完成に向けて、ミニ絵本の構想を練り始める。受講人数により課題変更もありうる。 
2植物写生(2) 鉛筆で表現 
3植物写生(3) 着彩  /  人物クロッキー 
4制作1 日本画(膠絵)材料の説明・制作準備(水張り・念紙づくり)・草稿 
5制作2 本紙に写す 
6制作3 本紙に取り掛かる 
7制作4 着彩 
8二条城の模写室見学 
9模写1 手本選び・制作準備(巻き棒づくり) 
10模写2 筆・墨で表現 
11模写3 彩色 
12桐箱に制作1 下絵づくり 
13桐箱に制作2 桐箱を生かし表現する 
14桐箱に制作2 着彩  /  ミニ絵本の完成品を袋とじする 
15合評会 (作品鑑賞・絵本発表<読み聞かせ>) 
 
テキスト・参考書 テキスト・参考書は使用しない。必要に応じて画集の案内、資料を配布する。
展覧会・美術館の案内は適宜紹介をする。 
自学自習についての情報 各自、自主的に時間を見つけ、課題作品の制作を授業外でも進める必要がある。
日頃から芸術鑑賞を行うこと。
写生は制作の視野が広がり感性を磨くことができるゆえ、日々スケッチを心がける。
第14回授業までに、構内の自然をモチーフとしたミニ絵本づくりのテーマを各自決め、ストーリー性のある構想で仕上げる。(絵とストーリーが別々でも構わない。表紙をのぞく8ページぐらい。) 
授業の形式 実習。一部学外実習を行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1) 作品提出 60%
2) 授業への参加度 20%
3) 実習に取り組む意欲・レポート 20% 
その他(授業アンケートのコメント含む) 特記事項なし。