科目情報
科目名 スポーツ社会学 
クラス − 
授業の概要 スポーツは、本来個人の自発的な行為によるものであるが、一般社会からかけ離れた特別なものではなく、社会と深く関わりあっている。この授業では、スポーツを社会・文化的視点から検討することによって、スポーツに関するより深い認識を得ることを目的とする。 
授業の到達目標 ・遊戯性の観点からスポーツの定義し,体育との関係を説明できる.
・体育・スポーツと政治・経済・メディアとの関係を説明できる.
・体育・スポーツの諸問題を理解し,説明できる.
・以上3点に加え,生涯スポーツ社会に活かすことのできる教養を修学する. 
授業計画
内容
1社会の中のスポーツ(スポーツと社会の関係) 
2スポーツとは
 1)語源論/制度論 2)遊戯性・組織性・競争性・身体性 
3スポーツの遊戯性について
 1)ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』/カイヨワ『遊びと人間 2)文化としてのスポーツ 
4「生涯スポーツ」という概念
 1)歴史と定義 2)文化と方向性 3)生涯スポーツ研究の現状 
5生涯スポーツと政策の社会学
 1)わが国の生涯スポーツ政策 2)諸外国にみる生涯スポーツ政策 3)レジャー・レクリエーション政策 
6スポーツとボランティアの社会学
 1)スポーツ指導の人的資源 2)スポーツ・ボランティアイズム 
7青少年とスポーツの社会学
 1)動向 2)ドロップアウトとバーンアウト 3)スポーツ傷害 4)スポーツ・プロモーション 
8高齢者とスポーツの社会学
 1)加齢と多様性 2)QOL 3)社会的支援 
9障がい者とスポーツの社会学
 1)歴史と現状 2)運動とリハビリテーション 3)スペシャルオリンピックス 4)指導者養成について 
10スポーツとビジネスの社会学
 1)スポーツの産業化 2)ヘルスプロモーションと政策 3)企業フィットネスと健康経営銘柄 
11スポーツとツーリズムの社会学
 1)地域の開発とスポーツイベント 2)スポーツツーリズムの概念と可能性 
12スポーツとメディアの社会学
 1)スポーツメディアによるプローモーション 2)スポーツとメディア産業 
13スポーツクラブの社会学
 1)クラブ事業 2)コミュニティとスポーツ振興 3)運動部活動の課題と将来 
14スポーツと祭礼の社会学
 1)宗教とスポーツの関係性 2)神事としての興行 3)ナショナリズムとスポーツ 
15スポーツと人権の社会学
 1)スポーツ権 2)スポーツと暴力 3)コーチングと体罰 
 
テキスト・参考書 テキスト:指定しない.
参考書 1:川西正志・野川春夫編『生涯スポーツ実践論ー生涯スポーツを学ぶ人たちにー改訂3版』市村出版、2013年. ISBN978-4-902109-29-0
参考書2:原田宗彦編『スポーツ産業論 第6版』杏林書院、2015年.ISBN978-4-7644-1588-1 
自学自習についての情報 毎回の授業で自学プリント(復習/予習)を配布するので,次回の授業時最初に提出できるように自習しておくこと.
 
授業の形式 講義. 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 評価1:試験期間中に実施する筆記テスト(55%)
評価2:毎回の授業での配布プリントの評価と授業メモの評価(45%)
上記を合計し60%に到達できないものは不合格とする. 
その他(授業アンケートのコメント含む) 特記事項無し