科目情報
科目名 スポーツ情報論 
クラス − 
授業の概要 1.体育・スポーツ科学における測定の基本的な考え方及び基礎理論を学習する。
2.体力の概念及びその変遷と体力テストの種類と実施計画の立て方について学習する。
3.スポーツ情報の収集方法及びデータ処理やその評価方法についての基本的な内容を学習する。
4.実際に体力測定を行い、体力測定の実施、体力測定資料の分析・評価と活用の仕方について学ぶ。 
授業の到達目標 1.体育・スポーツ科学における測定及び評価の意義を説明することができる。
2.体育・スポーツ科学における測定やデータ処理の基礎的な理論を説明することができる。
3.実際に大学の授業や附属学校等で体格及び体力測定実習を行い、集団を対象とした測定方法、データ処理や評価方法、活用方法について基本的な知識や技能を理解することができる。 
授業計画
内容
1授業全体のオリエンテーション
子どもの運動やスポーツ活動の現状 
2子どもの体力・運動スキルの現状と課題
 
3体力とは(体力の概念、行動体力、防衛体力、健康関連体力とは) 
4体力テストの種類とその理論的背景(体力テストの考え方とその変遷、テストの条件)
新体力テストの測定方法の理解 
5新体力テストオリエンテーション
新体力テストの実地演習1(大学体育授業あるいは附属学校にて体力測定実習)
50m走、ハンドボール投げ、立ち幅跳びの測定 
6新体力テストの実地演習2(大学体育授業あるいは附属学校にて体力測定実習)
握力、反復横とび、上体起こし、長座体前屈、20mシャトルランの測定 
7中間テスト
 
8測定とは
データの種類や尺度について 
9表計算ソフト(エクセル)を利用したスポーツ情報処理の演習(新体力テスト資料を用いたデータ処理及び評価・活用の実際)
エクセルの基本的な操作方法の理解 
10統計資料の整理
情報からデータへ
集団の特徴を視覚的にとらえる:度数分布表・ヒストグラム 
11集団の特徴を代表値でみる(中心的傾向):平均値、中央値、最頻値
資料のバラツキの状態(散布状態):分散及び標準偏差
集団の平均値や標準偏差を比較する 
12集団の中で個々の位置を知る:基準値、標準得点、偏差値 
13集団の特徴を分布曲線でみる(資料の分布の型):正規分布、標準正規分布表の見方とその活用
新体力テストの評価と結果の活用(レーダーチャート、体力評価) 
142つのデータの関連をみる:相関関係、相関係数、クロス集計 
15エクセルからSPSSへ
記述統計の世界から推測統計の世界へまとめと復習、期末テストに備えて 
 
テキスト・参考書 テキスト:テキストは使用しない
参考図書:
「新体力テスト 有意義な活用のために」文部省 ぎょうせい
「公認スポーツ指導者養成テキスト 共通科目T」財団法人日本体育協会
「はじめて学ぶ統計学」 菅 民郎 現代数学社
「体育の測定・評価」 野口義之 他編著 第一法規
「SPSSとExcelによる「統計力」トレーニング スポーツデータで分析力を身につける」川本竜史 東京図書 
自学自習についての情報 授業の振り返りと合わせ、課題についてまとめること。
新体力テストについては、文部科学省 新体力テスト実施要項をダウンロードし、読み込んでおくこと。
授業課題を随時提出するので、復習を行うと共に、課題について各自が学習を深めること。 
授業の形式 プロジェクターやプリント等の資料を利用し、講義形式で授業を行うと共に、実際に体力測定(文部科学省の新体力テスト)を実施し、それらの資料を用いて演習(表計算ソフトを利用した集計・評価方法について)を行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 講義の参加態度、レポート・課題、テストを総合的に評価する。
評価基準は以下の通りである。
(1) 講義の参加態度:20%
(2) 中間・期末テスト:60%
(3) 授業レポート、演習課題(測定した資料を用いた体力評価):20%
なお、開講授業時数の1/3以上を欠席した場合は単位を取ることはできない。 
その他(授業アンケートのコメント含む) 基本的なWindowsの操作、ワード、エクセル、メールの操作が必要となるので各自が学習しておくこと。
中学の数学の教科書を用いて説明するなどできるだけ工夫をしている。各自も復習を丹念にし授業についてくるように心がけてほしい。