科目情報
科目名 環境園芸学実験実習 
クラス − 
授業の概要 園芸学・遺伝育種学分野の研究に必要な実験実習方法及び基礎技術を習得するために、環境教育実践センターの主に実験室において、植物の交配および交配後代の遺伝子診断、植物組織の無菌培養による再生、植物ワクチンの接種とELISA検出等の実験を実施する。中学・高校生物の内容も含むので、興味のあるものは履修を勧める。授業は10月から2月にかけての主として土曜日に集中して実施する。 
授業の到達目標 園芸学・遺伝育種学の研究に必要な実験方法及び基礎技術、観察方法を習得するとともに、環境と園芸植物とのかかわりを理解する。 
授業計画
内容
1植物の交配実験 1)植物の花器形態の観察と交配操作 
2植物の交配実験 2)花粉稔性の調査 
3園芸植物の組織培養実験 1)貯蔵液、培地の作成、培地の滅菌、準備 
4園芸植物の組織培養実験 2)材料の消毒、器具の滅菌、無菌操作、無菌培養 
5園芸植物の組織培養実験 3)植物ホルモンの添加と培養物の反応、培養物の形態観察 
6園芸植物の組織培養実験 4)簡便な無菌培養実験、培地の準備、滅菌、材料の消毒、非無菌条件下での植えつけ 
7微生物実験 1)材料の準備と植物へのウイルスの接種 
8微生物実験 2)抗原抗体反応を用いたウイルスの検出@ 
9微生物実験 3)抗原抗体反応を用いたウイルスの検出A 
10分子生物学実験 1)材料の準備と交配植物からのDNAの抽出 
11分子生物学実験 2)PCR法による目的遺伝子の増幅 
12分子生物学実験 3)電気泳動による遺伝子診断 
13植物の染色体の観察 1)材料の準備と前処理、固定 
14植物の染色体の観察 2)根端の処理とプレパラートの作成、光学顕微鏡による観察 
15実験実習結果の検討、反省 
 
テキスト・参考書 「園芸学実験・実習」養賢堂、
「応用植物科学実験」養賢堂、
「応用植物科学栽培実習マニュアル」養賢堂 
自学自習についての情報 授業時間以外でも実験植物の観察を行うこと。
雑誌「生物の科学 遺伝」や「農業および園芸」などにより、授業で行う実験に関連した文献等を読み、データの取りまとめ方や必要な統計的手法等について理解を深めること。 
授業の形式 実験実習 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 複数回に渡って継続して実験を行うため,12回以上出席した者を評価の対象にする。
実験への出席・取り組み・活動状況とレポートにより総合的に評価する。 
その他(授業アンケートのコメント含む) 環境教育実践センターの実験室、栽培学習園で実施する。
農業実習と植物組織培養論を既履修または同時履修であることが望ましい。