科目名 |
教育哲学特別演習 |
クラス |
− |
授業の概要 |
教育哲学や道徳教育に関する文献の講読や討論をとおして、教育哲学の理解をより深めていく。受講生は各自、事前にテキストを精読し、論点をまとめておくこと。毎回、かなりの予習量になると思われるので、きちんと準備することを忘れずに。 |
授業の到達目標 |
・文献の講読によって、教育哲学者の思考方法を理解できる。 ・教育哲学的観点から、教育事象や理念について討論できる。 ・各自が、教育学を基盤とした主張・論文を論述することができる。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | 『エミール』に問いかける ―ルソーと事物の教育― |
2 | 道徳教育はどのように/どこまで可能か ―カント教育論のアクチュアリティ― |
3 | 人間形成論の開花 ―ヘルダーの人間性形成思想― |
4 | 数学における美と抽象化 ―ゲーテにおける人間形成の理念について― |
5 | 美的教育思想の形成と展開 ―シラーの教育思想― |
6 | 知識学と超越論的な教育思想 ―フィヒテの人間形成論― |
7 | 子どもと超人 ―ニーチェの思想と教育学的理解― |
8 | 精神諸科学の基礎づけと人間への視点 ―ディルタイの教育学と人間学― |
9 | 事象への還帰と学の基礎づけ ―フッサール現象学から教育学へ― |
10 | 調和の時代における人間形成 ―M・シェーラーの形成観― |
11 | 文化における人間形成 ―シュプランガーの哲学と教育学― |
12 | 教育の意味と必要性への問い ―教育人間学の思想― |
13 | 近代教育思想の成立と宗教の世俗化 ―宗教と教育学― |
14 | 人間形成における園芸教育の実践 ―近代園芸学と教育学― |
15 | 教育的思考の現在 ―現代存在論と新たな教育学― |
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テキスト・参考書 |
笹田博通 編著『教育的思考の歩み』(ナカニシヤ出版、2015年) 上記テキストについては、履修希望の院生は相澤に問い合わせてください。 |
自学自習についての情報 |
教育哲学に関する文献を分析し、修士論文へ活かしていくので、毎回きちんと読み込んでくること。 |
授業の形式 |
演習 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
特別な事情を除いて、欠席不可。 積極性5割、理解度5割。 |
その他(授業アンケートのコメント含む) |
この演習は専門的な内容になるので、学校教育専修の教育学・幼児教育学コースで修論を書く院生のみに受講を限定します。 学校教育専修以外の院生で教育哲学を学びたい者は、教育哲学特論の方を受講すること。 |