科目情報
科目名 保健体育科教育教科内容論X 
クラス − 
授業の概要 1.スポーツにおける学校精神保健学的視点を事例検討を通して学ぶ。
2.保健体育科教育における精神療法的支援の意義について検討する。
3.メンタルヘルス・プロモーションについて実践的なスキルを身につける。 
授業の到達目標 1.保健体育授業中にみられる児童生徒の精神状態が理解できる。
2.児童生徒のメンタルヘルスを理解し支援できるような教育実践力を身につける。
3.学校という職場でのセルフケア、ピアケア、ラインケアについて理解できるようになる。 
授業計画
内容
1オリエンテーション、学校精神保健総論 
2競技児童生徒の心性と性格:事例の検討 
3競技児童生徒の負傷やスランプの意味と支援:事例の検討 
4競技児童生徒の敗北とレジリエンス:事例の検討 
5チームと競技児童生徒へのメンタルサポート概論:事例の検討 
6競技児童生徒集団へのメンタルサポート:事例の検討 
7競技児童生徒個人へのメンタルサポート:事例の検討 
8アスリートの摂食障害:事例の検討 
9アスリートの発達障害:事例の検討 
10教師が示すレジリエンスの本質 
11学校におけるすぐれた指導は、なぜレジリエンスを必要とするのか 
12保健体育授業におけるウェルビーイング、感情とケアからつくるレジリエントな児童生徒 
13教師のレジリエントを豊かにする 
14学校という組織のレジリエントを豊かにする 
15まとめ 
 
テキスト・参考書 テキスト「Resilient Teachers, Resilient Schools」Christopher Day and Qing Gu, Routledge ISBN978-0415818957
参考書「子どもの成長を支える発達教育相談第3版」鎌倉利光、藤本昌樹、北樹出版ISBN978-4779304668
「Promoting Early Career Teacher Resilience」Bruce Jonson et al、Routledge ISBN978-138817388
   「DSM-5 Diagnosis in the Schools」R.M. Tobin, Guilford Press ISBN978-1462523726
「The School Counseling and School Social Work Treatment Planner, with DSM-5 Updates, 2nd Ed.」S.E. Knapp, Wiley ISBN978-1119063094  
自学自習についての情報 テキストや参考書、配布資料を理解した上でグループワークを行います。
一部の原書には翻訳本もあります。ないものも英文は平易ですから、高校卒程度の英文読解力と意欲があれば取り組めると思います。
事前に範囲を告知しますのでテキストは、事前に読み込んでおくことが必要です。
理解を深める目的でできるだけ事例を扱いますが、受講者が自験例として該当事例を持っている場合、守秘義務下でその事例を検討できるようにします。 
授業の形式 テキストや配布資料について理解を深め、そのうちの1つのテーマについてグループワークを行い、ディスカッションします。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業中の発言やグループワークへの積極性の相対評価30%、レポート(プレゼンテーションを含む)70%
筆記試験は行わない。 
その他(授業アンケートのコメント含む) 保健体育科以外の専攻学生の受講希望の場合、第一回開講前に受講希望理由や学びたいことを研究室まで知らせてください。教科内容論と異なる場合には、別の時間帯での開講も検討できます。
なお本授業は事例について、守秘義務を徹底すると確約できる学生しか受講できません。