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内容 |
1 | 第1講義―「学習科学」とは 「構成主義」を出発点とし1990年代に誕生した「学習科学(Learning Sciences)」 の学問的基盤と基本概念を概観し、その研究課題を理解する。 ピアジェとヴィゴツキー 脳科学と学習 認知科学と情報工学 社会文化的研究と学習 学習のプロセスに関する新たな知見とデザイン科学 |
2 | 第2講義―「コンストラクティヴィスム」から「コンストラクショニズム」へ 「構成主義」の基本について理解する。構成主義を出発点とした「認知科学」の特色を基盤となる認知心理学と情報工学の研究から理解する。認知主義と「コンストラクショニズム」の違いの理解を通じて学習の社会的側面や学習文化の重要性に気づく。 シェマ(スキーマ) 素朴概念・誤概念 再構築 知識構造 熟達化と省察 先行オルガナイザー 社会文化的研究 |
3 | 第3講義―「状況的学習論」 学習科学の大きな成果である知識を「状況的」に捉えることの概略を理解する。学習を知識の伝達と習得ではない、正真性をもった活動となる実践のための授業デザインの重要性に気づく。 文脈性 協働的活動 分散認知 相互作用的アプローチから状況的アプローチ 伝統的徒弟制度から認知的徒弟制度 学習者中心のデザイン |
4 | 第4講義―「学習環境デザイン」 学習者の学びをもたらす学習活動・学習指導過程を「学習環境のデザイン」と捉えることの意味を理解する。「学習環境デザイン」についての基本的ポイントを理解する。 足場掛け 外化と明示化 省察 学習コミュニティー 発達の最近接領域 ICT コンピュータと教育ソフトウエアー |
5 | 第5講義―「学習科学」と学校教育 これまでの講義を基に、学習科学の知見を授業実践に生かす方向性について考える。 教育目標とカリキュラム編制 学習内容と学習方法 アクティブ・ラーニング |
6 | 第6講義―カリキュラムとは何か?カリキュラムとは何か、 カリキュラムが備える基本的な性格について講義する。そのうえで、カリキュラムの 編成主体は誰なのか(国家、学校、教師)を考察する。 |
7 | 第7講義−カリキュラムの基本構造と編成原理 学習指導要領の史的展開を踏まえつつ、現在の学習指導要領の基本的構造や編成の原理、学校におけるカリキュラム開発について解説する。そして、特色ある学校づくり・特色あるカリキュラム開発の求められる背景・課題について理解を深める。 |
8 | 第8講義−カリキュラム編成の基本的視点と手続き 学校に基礎を置くカリキュラム開発にむけて、カリキュラム編成原理、カリキュラムの類型、カリキュラムの要素、カリキュラム編成の基本的視点や手続き、課題などについての解説を行う。 |
9 | 第9講義?総合的な学習の時間を核としたカリキュラム開発 学校に基礎を置くカリキュラム開発の事例として、ここでは「総合的な学習の時間」のカリキュラム開発を取り上げる。カリキュラム編成の基本的な考え方、教育内容開発の方法、学校教育全体の中での位置づけなどを解説するとともに、「総合的な学習の時間」を核として特色あるカリキュラムを開発している事例について、多角的に検討し、その実際と課題を明らかにしていく。 |
10 | 第10講義?総合的な学習の時間の学び 「総合的な学習の時間」は、学習者を知的欲求に満ちた能動的な存在と見なし、学習者の課題追究の道筋にそって必然的な学びをデザインしていこうとするものである。それが実現したときに、どのように知の総合化が図られ、主体的な問題解決の態度が育まれるのか明らかにする。 |
11 | 第11講義―教育評価とは何か カリキュラム評価の基礎である教育評価について考える。教育評価に大きな影響を与えている学力調査、学力の水準、学力格差、PISA調査および学習意欲の評価等について検討する。 |
12 | 第12講義?教育評価の歴史的展開 教育評価の歴史的展開をタイラー原理、ブルーム理論、到達度評価、目標に準拠し 評価、真正性問題等を検討する。 |
13 | 第13講義?カリキュラム評価の基礎としてのカリキュラム編成原理 評価の視点からカリキュラムの編成原理を検討する。系統主義と経験主義、工学的ア プローチと羅生門アプローチ、スコープとシークエンス、クロスカリキュラム等を考る。 |
14 | 第14講義?カリキュラム評価と授業分析 最近の授業分析の現状を消化し、現在の教育評価で何が問題なのかを検討する。べラック、エスノメソドロジー、メーハン、ディスコース分析、シュルツの教科ディシプリン等を取り上げる。 |
15 | 第15講義?通知表をめぐって 最終講義では、最も重要な評価の課題である通知表を取り上げる。1969年の通知表論争、オール3論争、通知表の観点等をカリキュラムや教師の視点から検討する。 |