科目情報
科目名 人権と法 
クラス − 
授業の概要  「人権」という言葉を聞いたことがない人はいないかもしれませんが、それは私たちにとって大切な概念として理解されているでしょうか。「わかっているようで、わからない」あるいは「わかっているか、わかっていないかもわからない」人権について、具体的な事例を通じて理解を深めます。世界の変化、社会の変化に応じ、人権概念も深化していますが、深化のプロセスは必ずしも順調に進展するわけではありません。人類の歴史のなかで「勝ち取られてきた」概念としての人権を、現代の状況に即して理解し、人権を尊重する社会と文化の創造には何が必要かを検討します。 
授業の到達目標 1.現代の社会における様々な人権の課題を理解できるようになる。
2.人権の課題に対応するために国際社会や国際人権法が果たしてきた役割を理解できるようになる。
3.人権の課題を解決するために、どのような法律・制度が存在するか理解できるようになる。
4.人権の課題に対応するために必要な法律・制度について考察できるようになる。
5.日本における人権の課題の解決にあたり、国際社会の取り組みや国際人権法の発展から学ぶことの有効性を理解できるようになる。 
授業計画
内容
1イントロダクション 
2人権って何?? 
3人権と法律(憲法・国際法・国内法):女性差別撤廃条約を手がかりに考える 
4労働と人権(1):ブラックバイトしてませんか? 
5労働と人権(2):ブラック企業とは 
6労働と人権(3):労働者の人権を守るための法律を知ろう 
7障害者と人権(1):障害の社会モデルとは 
8障害者と人権(2):あっていい? 良くない? 
9障害者と人権(3):障害者差別解消法が求めること〜合理的配慮とは何か 
10ジェンダーと人権(1):ジェンダーとは 
11ジェンダーと人権(2):ジェンダー意識と私たち 
12ジェンダーと人権(3):セクハラ/デートDVについて考える 
13LGBTと人権 
14ヘイトスピーチと日本 
15ふりかえり・まとめ 
 
テキスト・参考書 参考書:肥下彰男・阿久澤麻理子(編著)『地球市民の人権教育−15歳からのレッスンプラン』解放出版社、2015年。 
自学自習についての情報 新聞やインターネット等のメディアを活用して、人権に関する世界と日本の動きに触れてください。  
授業の形式 ワークショップ、グループ・ディスカッション、発表をとりいれた授業をおこないます。 
アクティブラーニングに関する情報 「授業の形式」で記したように、授業全体を通じ、アクティブラーニングを重視します。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1)授業への積極的な参加:自ら考え、積極的に意見を述べ、討議や発表に参加すること(20%) 
2)小テスト:学期の中頃でおこなう予定。授業で扱った課題についての理解と考察のレベルを問う(10%) 
3)レポート:授業中におこなうワークショップやグループ討議についての理解と分析(10%) 
4)定期試験:持ち込み不可の論述形式。課題について、論理的に説明し、自らの考察を加えつつまとめる(60%) 
その他(授業アンケートのコメント含む) 授業への主体的かつ積極的な参加が何より大切です。