科目情報
科目名 環境教育論II 
クラス − 
授業の概要  環境教育を広い視野から捉え,実践するために京(みやこ)エコロジーセンター(以下エコセン,伏見区池ノ内町)の職員が本学に出向き,指導に当たる。まず,環境教育実践に関する理念と知識を学習した後,学外で実践される環境教育の実践現場に出向き,子ども達を対象に環境教育を実践する.この実践は京都市またはその周辺地域で,土・日の休日に1,2回実施予定である.指導実践の内容や疑問点,工夫・改善すべき点などについて,適宜レポートし,提出する. 本授業は『環境教育論I』の実践版であり,理論的および実践的に,より深く環境教育を理解するには,両授業を併せて受講することが肝要である. 
授業の到達目標  総合的な学習の主要な柱の一つである環境教育について理解を深め,企画力やコミュニケーション能力を鍛える実践を通じて,子どもを対象とした環境学習プログラムを企画し,実践できる力や効果的に伝える力を習得し,社会や学校現場での環境教育の実践力や指導力を身に付ける.すべての教員は,環境教育を指導できることが求められている. 
授業計画  授業の流れは以下に示すとおりである.状況により,流れが多少異なる場合がある.

1. 授業のオリエンテーションとエコセンの説明
2. 環境教育とは何か,なぜ学校教育および社会で必要なのか
3. 環境教育を実践することの意義とその効果
4. 環境学習プログラムの作り方 理論編
5. 環境学習プログラムの作り方 実践編
6. より効果的なコミュニケーションの手法 理論編
7. より効果的なコミュニケーションの手法 実践編
8. 環境学習プログラム実践のための企画書づくり その原理
9. 環境学習プログラム実践のための企画書づくり その実際
10. 環境学習プログラム実践のためのプログラムづくり その原理
11. 環境学習プログラム実践のためのツールづくり
12. 環境教育の実践I ー水環境教育ー
13. 環境教育の実践II ー生活環境教育ー
14. 環境教育の実践III ー五感を使った環境教育ー
15. 授業全体のふりかえり





 
テキスト・参考書 とくに指定しない.授業時に必要文献を紹介する. 
自学自習についての情報 エコセンは木曜日の休館日を除き,開館している.環境教育に関する書籍,資料,教具などを所蔵しており,本授業の指導職員も常駐しているので,環境教育にの実践に関する相談や自学学習はここですると良い. 
授業の形式  本授業は講義形式は一部であり,その多くがワークショップや実践をまじえた体験学習形式である. 
アクティブラーニングに関する情報 本授業は体験を通じての学習が主体であるので,受講学生の自主的な取り組み如何で,学習効果が決まると言って良い.基本的にアクティブラーニングの性質を有する授業である. 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 出席状況は,授業ごとに行うレポートで確認する.レポートの出来や学外での実践時での態度,日々の授業態度を総合的に評価する. 
その他(授業アンケートのコメント含む)  授業の日程で中頃に学外での実践を実施の予定である。ここでは一般の社会人から直接指導を受けたり,初見の児童生徒との触れ合いを要求されたりするので,教員養成の学生としての自信と責任を持って臨んでほしい.