科目情報
科目名 漢文学特講B 
クラス − 
授業の概要 「江雪」や「捕蛇者説」など、教科書教材にもよく選ばれる唐代の文人・柳宗元の主に散文作品を読み、その特色や文学性などについて研究する。異なるジャンル(文体)の作品を取り上げることで、中国古典の文章にどのようなジャンルがあるかも併せて概観したい。 
授業の到達目標 1.柳宗元の作品を読むことを通して、中国の散文文学について理解を深める。
2.漢文文献の扱いに習熟し、その研究法を身につける。 
授業計画
内容
1オリエンテーション・資料配布・中国の散文文学について 
2柳宗元の生涯 
3作品の研究(1)「江雪」「南澗中に題す」 
4作品の研究(2)「薛存義を送る序」 
5作品の研究(3)「三戒」 
6作品の研究(4)「捕蛇者の説」 
7作品の研究(5)「樹を種うる郭タク駝が伝」 
8作品の研究(6)「鈷ボ潭西小邱記」 
9作品の研究(7)「桐葉弟を封ずる弁」 
10作品の研究(8)「晋文公原を守るを問ふ議」 
11作品の研究(9)「韋中立に答へ師道を論ずる書」 
12作品の研究(10)「段太尉逸事状」 
13作品の研究(11)「王孫を憎む文」 
14作品の研究(12)「愚渓対」 
15柳宗元の文学・まとめ 
 
テキスト・参考書 テキストは資料を印刷して配布する。
参考書:砂山稔『赤壁と道教―唐宋の文人と道教―』(汲古書院)、小高修司『唐代文人疾病攷』(知泉書館)、福井佳夫『六朝文評価の研究』(汲古書院)等。その他、講義の中で適宜指示する。 
自学自習についての情報 自学自習のための参考図書は授業中に紹介するので、可能なものは入手して常に参照し、また図書館を活用して読み、幅広い教養を培うように努めること。 
授業の形式 資料を読みながらそれに補説を加える、演習形式と講義形式の併用。 
アクティブラーニングに関する情報 予め配布した講義資料を受講者に読んでもらい、かつ質問や発言も求める。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 平常の授業に対する取り組みによる。なお学期末にレポートを課す場合がある。 
その他(授業アンケートのコメント含む) 奇数年度開講。なお漢文の理解には中国語の知識が必要である。中国語は1単位だけでもよいので、できる限り履修することが望ましい(この授業と並行しての履修でも差し支えない)。