科目情報
科目名 政治学特講 
クラス − 
授業の概要  前半では、中・高等学校で政治について教えることを念頭に置いて、日本の政治機構および戦後史について基本的な事象を解説する。
 後半では、現代思想について、20世紀ドイツの文化哲学者ジークフリート・クラカウアーを中心にして説明する。危機の時代と格闘したクラカウアーの思想を概観し、またクラカウアーと現代重要と考えられている他の思想家との比較を通じて、現代思想が何を問題にしているのかを明らかにする。 
授業の到達目標 1.日本の政治機構および戦後史について、基本的な知識を得ることができる。
2.現代思想が何を問題としているか理解することができる。 
授業計画
内容
1日本の統治機構@ 〜国会と政治的リーダーシップとの関係を巡って〜 
2日本の統治機構A 〜いわゆる「国対政治」について〜 
3日本の統治機構B 〜選挙制度は政治にどのような影響を与えるか〜 
4戦後政治史@ 〜六〇年安保について〜 
5戦後政治史A 〜自民党優位体制の成立から瓦解まで〜 
6戦後政治史B 〜混迷する日本政治〜 
7現代政治に関する補足:ナショナリズムについて 
8クラカウアーとジンメル 
9クラカウアーと実存主義 〜『探偵小説の哲学』を中心に 
10クラカウアーとヴァールブルク 
11クラカウアーのナチズムとの戦い@ 〜オッフェンバック論 
12クラカウアーのナチズムとの戦いA 〜プロパガンダ分析 
13クラカウアーとベンヤミン 〜映画理論を中心に 
14クラカウアーとポストモダン 〜ドゥルーズを中心に 
15現代思想に関する補足:フーコーについて 
 
テキスト・参考書 テキストは使用しない。毎回レジュメを配布し、参考書を適宜指示する。 
自学自習についての情報 次の時間までに配布したレジュメを基にして授業内容を復習し、理解を深め、疑問点などを整理しておくこと。また、指示した文献を読むこと。 
授業の形式 講義形式。 
アクティブラーニングに関する情報 グループ・ディスカッションを行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1) 1/3以上欠席したものは単位を取ることができない。
2)課題レポート(二回実施、各50%) 
その他(授業アンケートのコメント含む) 前年度アンケートの結果、現代思想のみを説明するのではなく、今日の政治や戦後政治史についても解説する。