科目名 |
英米文学講読IIA |
クラス |
− |
授業の概要 |
19世紀イギリス小説を精読する。ジョージ・エリオット(George Eliot, 1819-1880)の中期の小説『サイラス・マーナー(Silas Marner, 1861)』を教材とする。エリオットは、ヴィクトリア朝時代には珍しくキリスト教信仰を捨てた人物で、信仰に代わりうる人間の指針を、その作品の中で問い続けた。この小説にもその1つの答えが表れているが、教条主義や盲目的信仰を乗り越えた新たな価値観としてエリオットが何を提示してるのかを考えながら読み進んでいきたい。現代の英文と比べると非常にセンテンスやパラグラフが長いエリオットの文体は一見読みにくいと感じるかもしれないが、文学における言葉の重層性や表現の幅広さを味わいながら、複雑な文構造や論理展開に対応できる読解力を養ってもらいたい。 |
授業の到達目標 |
・小説を精読することを通して、英文読解力を養う。 ・小説の背景となっている19世紀イギリスの文化や社会について理解を深める。 |
授業計画 |
小説の後半を扱う。
回 |
内容 |
1 | ・授業予定の説明 ・作品への導入 |
2 | Chapter 12 |
3 | Chapter 13 |
4 | Chapter 14(1) |
5 | Chapter 14(2)-15 |
6 | Chapter 16(1) |
7 | Chapter 16(2) |
8 | Chapter 17(1) |
9 | Chapter 17(2) |
10 | Chapter 18 |
11 | Chapter 19 |
12 | Chapter 20 |
13 | Chapter 21 |
14 | Conclusion |
15 | Review |
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テキスト・参考書 |
George Eliot, Silas Marner (Penguin Classics, 2003) ISBN: 9780141439754 |
自学自習についての情報 |
進捗状況に合わせて事前にテキストを読み、辞書などを調べてできるかぎり内容を把握し、疑問点を整理した状態で授業に臨むこと。 |
授業の形式 |
演習 |
アクティブラーニングに関する情報 |
内容確認問題の解答を確認したり、登場人物や内容についての印象・解釈を話し合ったりするために、グループワークを行う。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
平常点(50%) 期末試験(50%) ※授業回数の1/3以上を欠席した場合は単位を認めない。30分以上の遅刻・早退は欠席とみなす。また、遅刻・早退・退出 は3回で1回の欠席とみなす。 |
その他(授業アンケートのコメント含む) |
・前期に開講される英米文学講読IAと後期に開講される英米文学講読IIAは、それぞれ独立した授業であるが、同じ作品をテキストに使用し、前期の授業内容をもとに後期の内容を展開する予定である。後期のみを受講する場合は、前期に扱う部分をあらかじめ読んで把握しておいてほしい。 ・必ず予習してくること。予習をせずに授業中に辞書を引くといった行為は認めない。 ・授業に辞書を持参すること。 |