科目情報
科目名 英米文学講読IIIA 
クラス − 
授業の概要 英国劇作家ウィリアム・シェイクスピア (William Shakespeare) の『マクベス』 (Macbeth) の講読を行う。
『マクベス』はスコットランドの勇猛な武将であるマクベスが、怪しげな魔女たちに国王になるだろうと告げられることから始まる、野望と「恐怖」の感情を描いた物語である。この作品はシェイクスピアの四大悲劇のひとつに数えられる劇作品であるが、これが1606年に初めてハンプトン・コートにて上演されてから400年あまり、絶えることなく世界中で上演され続けている。授業では、『マクベス』のことば、時代背景を学び、さらに日本における『マクベス』上演や映画を鑑賞することで、その魅力の一端を垣間見る。
授業では、まず演習形式で作品を講読することで、当時の劇詩の特徴を知り、魔女のことばや犯罪者の心理を表すことばなど、シェイクスピアの台詞を分析する。
さらに、講義形式でシェイクスピア当時の歴史的・文化的背景を学び、『マクベス』の理解を深める。
また、日本における『マクベス』の鑑賞を通して、日本における『マクベス』受容を学ぶ。 
授業の到達目標 シェイクスピアの原文ならではの英語の表現の強さを理解し、英文読解能力を向上させる。
『マクベス』の時代背景や日本における受容を知ることで、多様な作品解釈を学ぶ。 
授業計画 集中講義のため、1日目(1〜4回)、2日目(5〜8回)、3日目(9〜12回)、4日目(13〜15回)となる。
予習範囲はあくまで目安。進捗状況によって多少前後する。
内容
1ガイダンス
予習範囲:Act I Scene I 
2予習範囲:Act I Scene III l.30〜最後まで 
3『マクベス』の魔女と黒澤明『蜘蛛巣城』における物の怪
予習範囲:Act I Scene V 
4予習範囲:Act I Scene VII 
5予習範囲:Act II Scene I l.31〜最後まで 
6予習範囲:Act II Scene II 
7予習範囲:Act II Scene III l.47〜l.124 
8予習範囲:Act III Scene I l.1〜l.73 
9予習範囲:Act III Scene IV 
10予習範囲:Act IV Scene I l.48〜最後まで 
11予習範囲:Act IV Scene II  
12予習範囲:Act IV Scene III l.1〜l.139 
13予習範囲:Act V Scene I 
14予習範囲:Act V Scene V, VII (l.1〜l.13), VIII(l.1〜l.33) 
15ポランスキー監督『マクベス』と栗田芳宏監督『りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ マクベス』 
 
テキスト・参考書 テキスト:『研究社小英文叢書Macbeth(マクベス)』研究社
参考書:授業中に指示する。 
自学自習についての情報 予習は必須。授業計画に示している「予習範囲」を中心に授業を進めるので、各授業前に必ず原文で読んでくること(テキスト97ページ以降にNotesがあるので、それを参照すること)。ただし授業では、指定された範囲の重要な部分に特に焦点を当てるため、すべての英文を詳しく読むわけではない。
また範囲に含まれない部分の内容も、作品の全体像を把握するために、翻訳等で確認しておくこと。 
授業の形式 講義・演習 
アクティブラーニングに関する情報 グループディスカッションを行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 出席は全体の3分の1以上が求められる。遅刻は2回で欠席1回とみなす。また30分以上の遅刻は欠席とみなす。
1)予習確認クイズ・授業後のクイズ(30%)
2)授業内発表等(20%)
3)レポート(50%):レポートの詳細は授業中に提示する 
その他(授業アンケートのコメント含む)