科目名 |
英米文学講読IVA |
クラス |
− |
授業の概要 |
英国劇作家ウィリアム・シェイクスピア (William Shakespeare) の『ロミオとジュリエット』 (Romeo and Juliet) の講読を行う。 この物語はイタリアのヴェローナを舞台にした、若い恋人たちの悲恋物語であり、「ロミオとジュリエットのように」と言えば、家や運命に翻弄される恋人たちの姿を即座に思い起こさせるほどに、洋の東西を問わず有名な作品である。 が、それでは実際の作品をどれだけ本当に知っているだろうか。授業では、この劇作品を詳しく購読していくなかで、二人の恋人たちのレトリックの違いなどのことばの魅力を知るだけでなく、悲劇性をより高めるように仕組まれた様々な仕掛けや構造を知ることになる。また、作品の理解をさらに深めるため、当時の文化的背景や、シェイクスピアが参照した種本との違いを学び、映画化された多様な『ロミオとジュリエット』を鑑賞する。 |
授業の到達目標 |
シェイクスピアの原文ならではの英語の表現の強さを理解し、英文読解能力を向上させる。 『ロミオとジュリエット』の時代背景や様々な演出を学ぶことでで、多様な作品解釈を学ぶ。 |
授業計画 |
集中講義のため、1日目(1〜4回)、2日目(5〜8回)、3日目(9〜12回)、4日目(13〜15回)となる。 予習範囲はあくまで目安。進捗状況により多少前後する。
回 |
内容 |
1 | ガイダンス 予習範囲:The Prologue |
2 | 予習範囲:1幕1場 (I.1. l.1〜l.103) |
3 | 予習範囲:1幕1場(I.1. l.160〜最後まで) |
4 | 予習範囲:1幕3場(I.3.) |
5 | 予習範囲:1幕5場(I.5. l.42〜最後まで) |
6 | 予習範囲:2幕2場(II.2.) |
7 | 『ロミオとジュリエット』と『ウェストサイド物語』 |
8 | 予習範囲:2幕5場(II.5.)2幕6場(II.6.) |
9 | 予習範囲:3幕1場(III.1.) |
10 | 予習範囲:3幕1場(III.1.) エリザベス朝時代の劇場 |
11 | 予習範囲:3幕5場(l.1〜l.64) |
12 | 予習範囲:3幕5場(l.65〜最後まで) |
13 | 予習範囲:4幕1場(IV.1.) |
14 | 予習範囲:5幕3場(l.22〜l.170) |
15 | 予習範囲:5幕3場(V.3. l.286〜最後まで) 『ロミオとジュリエット』の種本 |
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テキスト・参考書 |
テキスト:William Shakespeare著 T. J. B. Spencer編『Romeo and Juliet』 (Penguin Classics) 参考書:授業中に指示する。 |
自学自習についての情報 |
予習は必須。授業計画に示している「予習範囲」を中心に授業を進めるので、各授業前に必ず原文で読んでくること(テキスト141ページ以降にCommentaryがあるので、それを参照すること)。ただし授業では、指定された範囲の重要な部分に特に焦点を当てるため、すべての英文を詳しく読むわけではない。 また範囲に含まれない部分の内容も、作品の全体像を把握するために、翻訳等で確認しておくこと。 |
授業の形式 |
講義・演習 |
アクティブラーニングに関する情報 |
グループディスカッションを行う。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
出席は全体の3分の1以上が求められる。遅刻は2回で欠席1回とみなす。また30分以上の遅刻は欠席とみなす。 1)予習確認クイズ・授業後のクイズ(30%) 2)授業内発表等(20%) 3)レポート(50%):レポートの詳細は授業中に提示する |
その他(授業アンケートのコメント含む) |
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