科目情報
科目名 栽培実習II 
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授業の概要 前期の本授業Iに続けて,夏休み終わり頃と後期の期間に集中で実施する.主に土屋教員が担当し,学外合宿授業においては土屋教員の他に松井教員(岐阜大学)も担当する。9月27日(水)〜28日(木)に予定している京都府畜産センターにおける1泊2日の牛の飼育実習と,9月26日(火)に予定している京大演習林における日帰りの森林実習および11月3日(金・祝日)〜5日(日)に予定している2泊3日での福井県または三重県の農山村における,冬野菜の収穫,郷土料理作り,魚の三枚おろし,ニワトリの解体,ウマ,イヌ,ネコの世話,薪割り,ソバ打ち,餅つき,ドラム缶風呂・温泉体験など(すべて実施ではない)の実習を行う.10〜12月には月に1回程度,F棟南側の畑で栽培実習を実施し,作物の栽培管理や収穫,収穫物の調理と試食などを行う.2018年1月12日(金・学内休講日)には伏見の酒蔵見学も行う.これらの実習に伴い,それぞれの実践をまとめてレポートを作成する.
 
授業の到達目標 本授業Iと同じである.ただしIに比べて家畜飼育や漁労体験,森林管理体験の実習が大半を占め,動物,魚類や樹木との触れ合いから,五感を通じていのちの大切さや動物との付き合い方,世話の仕方,愛情の注ぎ方などを体得し,成長することの喜びを感じ取るとともに,いのちを育てる心と慈しむ心を涵養し,最終的に教師として子ども達に接するために必要な心の持ち方を習得するとともに,環境保全の意義などについても習得する. 
授業計画 (1) 京都教育大学栽培園(F棟南側)での栽培実習
 基本的に本授業Iと同様である.すなわち,最初の15分程度その日の実習について解説した後,作物を「育てる」実習を行った後,収穫物の調理と試食を行う.最後の10分程度はまとめの時間とする.これらは10月〜12月・1月に全部で5回程度実施するが,実施の日時は受講生の都合に合わせて決定する.最後には焼きイモパーティーと酒蔵見学を予定している.
(2) 学外での実習
 9月27日〜28日(予定)に1泊2日で京都府畜産センターにてウシの世話を中心とした飼育実習を行う.ウシの餌やり,敷きわらの取替え,餌の調合などである.センター研究員による飼育に関する講義もある.
 日帰りで京都大学附属演習林上賀茂試験地にて森林実習を9月26日(予定)に行う.森林の維持・管理法,枝打ち,伐採,チェーンソウの使い方などを学習する.
 11月3日〜5日には学外実習として福井県または三重県の農山村地域で,2泊3日で郷土料理作りをはじめとする地方の農村の文化と生活を学習する.パンをオーブンで焼いて作り,地元で捕まえたイノシシかシカで料理を作り,魚を捌いて調理する等の実習を予定している(実施年度により内容が異なる).地元の温泉を体験することもある.本実習には土屋(本学)・松井(岐阜大学)両教員が指導に当たる. 
テキスト・参考書 動物飼育,森林管理や漁労に関する書籍は書店や図書館に置いてあるので,自分の好きな本を1冊以上は読んでみて欲しい.子ども達の飼育,漁労,森林体験に関する資料は映像物であれば,教員(土屋)が貸し出す. 
自学自習についての情報 授業時に,必要に応じて示す.休日や放課後に圃場にて水やりなど作業をするのは自由である.ただし,収穫作業については教員の指示に従うこと.動物飼育の実践として,京都教育大学構内に棲み着いているネコやカラスなどを観察するのも良いが,勝手に餌付けしてはいけない. 
授業の形式 実習が主であるが,その前後や実習中に説明等の講義を入れることになる.
 
アクティブラーニングに関する情報 本授業は実習が中心であり,授業に臨んでは自ら考えた上で自主的に行動しなければならない.その結果については自ら責任を負うことが求められる.すなわち授業自体がアクティブラーニングである特徴を持っている。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) おおむね,授業中の態度5割,最後に提出するレポート5割の配分で評価した上で,授業の欠席分をその評価点から減点する. 
その他(授業アンケートのコメント含む) 本授業IIは,できるだけ本授業Iと併せて履修してほしい.前期のIは月曜日の3・4時限目に設定するが,後期のIIの授業は月に1回であり,曜日と時間はIと同じとは限らず,受講生の希望により決定する.これまででは水曜日の午後に設定していた.残りの授業は学外での集中授業となることにも注意.
学外での実習が授業に含まれるが,これには交通費,宿泊費,実習費が必要となる.交通費は学校団体として通常料金のおよそ2割〜5割引,宿泊費は1泊当たり3食付き5,000〜7,500円程度(諸経費込み)である.授業の開始は9月下旬であるが,登録は4月であることにも注意して欲しい.なお,授業説明会を4月12日(水)13時30分より30分程度,F棟1階のF12教室にて開催する予定であるので,受講希望者は参加してほしい.なお,本授業は栽培実習IIと合同で実施する。従って同じ年度に両方履修することははできない(年次が異なると可能,同授業Iも同じ)。