科目情報
科目名 生徒指導特講 
クラス − 
授業の概要 1.生徒指導や教育相談を効果的に行うために、学校で生じる様々な現象(問題行動、保健室利用、いじめ、教職員の精神的負担、学校危機など)について、心理学的にはどう理解し、関わればいいかを学ぶ。
2.生徒の心理に沿った生徒指導のために、学校でよく見られる個別の心理的問題(不登校、自傷行為、摂食障害、恋愛を始め人間関係の問題、親子関係など)について、具体的にどう関わるかを学ぶ。
3.上記の二つの手掛かりとして、臨床心理学の基本的な考え方を学ぶと共に、今回の授業では特に、ユング心理学では個々の問題にどのように近づけるかを学ぶ。 
授業の到達目標 1.効果的な生徒指導・教育相談のためには、身をもっての経験と生徒理解の二つが欠かせない。将来の経験に生かすためにも、今回の授業では、具体的に学校で見られる心理的問題の理解を深めることを目標とする。
2.臨床心理学は頭で考えて生まれた学問ではなく、人が人間関係を始め日常を生きている体験から発展したものなので、今回の授業でも聞きながら思い浮かぶことを大事にして、自分の感覚を通して生徒の理解を深めることを目標とする。
3.教師として、またスクールカウンセラーとして生徒のこころを理解し、どう関わるかを考えるためには、上記のこころの理解の方法が役立つことに気づくこと。 
授業計画
内容
1生徒のこころの理解のための基礎(1): スクールカウンセラーから見た、人間関係の難しさ。 
2生徒のこころの理解のための基礎(2): わたしたちの日常から、こころを理解する。 
3学校で出会う心理的問題(1): 自傷行為や、恋愛の問題について理解する。 
4学校で出会う心理的問題(2): 不登校と、母子関係について理解する。 
5学校で起こる出来事(1): 保護者とどう関わるか、保護者面談について。 
6学校で起こる出来事(2): 保健室の役割について。 
7学校で出会う心理的問題(3):自信がない、という訴えについて。自信とは何か。 
8学校で出会う心理的問題(4): 不登校と、父子関係について理解する。 
9学校で起こる出来事(3): 事件、事故、災害時の学校緊急支援とは何か。 
10学校で起こる出来事(4): 発達障害をもつ生徒との関わりについて。 
11学校で起こる出来事(5): いじめとの関わりについて。 
12学校で起こる出来事(6): 教員の精神衛生、教員へのコンサルテーションについて。 
13学校で起こる出来事(7): クラス運営と生徒指導について。 
14学校で出会う心理的問題(5): 暴力や、性的な問題事象について理解する。 
15まとめ: ユング心理学の見方から、授業の内容を振り返る。 
 
テキスト・参考書 テキストは使用しない。参考書は、授業の中で適宜紹介を行う。 
自学自習についての情報 授業を聞きながら思い浮かんだこと疑問に思ったことを、授業の最後に簡単に小レポートとして書いてもらうので、その自分の感じたことを大事にして、紹介した参考書などで理解を深めてもらいたい。 
授業の形式 講義を中心に、理解を深めるため適宜質問に答えながら進めていく。各授業の最後に、短いレポートを書く時間を設ける。 
アクティブラーニングに関する情報  
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1)各回の授業での小レポート(70%) 2)授業への参加度(30%) 
その他(授業アンケートのコメント含む) 授業アンケートから参加者がよく理解されていたことが窺われたため、昨年度より各回毎に内容を増して進めたい。