科目情報
科目名 学校という組織を考える 
クラス − 
授業の概要 学校なくして教育活動は成り立たず。けれど、教育活動を支える学校教育目標ほかが教職員に共通理解されている訳でもない。そんな悩ましい学校と教育との関係について、学生の経験も踏まえながら考察し、学校の実際をより説明できることを目指す。 
授業の到達目標 学校という場は、どのような特性を帯びやすいのか、学校において教職員はどのような価値観を持ち、論理を形成し、行動を取りやすいのかについて、基礎的な理解を得ることができる。
多様に理解されうる学校に対して注がれる、それぞれの眼差しをより理解できるとともに、「一所懸命」だけではないメタ的・分析的な態度と能力をもった教員としての素養を得る。 
授業計画
内容
1イントロダクション、学校と教育との関係−国民国家の誕生と近代学校の成立(1) 
2国民国家の誕生と近代学校の成立(2)−グローバル化 
3学校批判(1)−脱学校論 
4学校批判(2)−教育改革論

 
5学校の経営活動と教育活動(1)−個業性と分業・協業性
 
6学校の経営活動と教育活動(2)−目標達成とサイクル、評価
 
7教職員とりわけ教員の職務(1)−労働資源としての認知と感情
 
8教職員とりわけ教員の職務(2)−権限と裁量
 
9学校における意思形成と意思決定(1)−状況認識とバイアス
 
10学校における意思形成と意思決定(2)−官僚制と合意形成 
11学校におけるコミュニケーション(1)−児童・生徒と教員
 
12学校におけるコミュニケーション(2)−教職員、保護者、地域住民、教育委員会 
13教職員の職能開発と研修(1)−教職への社会化と信念
 
14教職員の職能開発と研修(2)−相対化と笑い 
15まとめ 
 
テキスト・参考書 テキストはなし。以下の文献を参照すること。

山崎準二・榊原禎宏・辻野けんま『「考える教師」−省察、創造、実践する教師−』学文社、2012
小川正人・勝野正章『教育行政と学校経営』放送大学教育振興会、2012
堀内 孜編『公教育経営の展開』東京書籍、2011
 
自学自習についての情報 本学HP中「クエリの森」に所収されている、授業者の論文を授業準備として参照すること。 
授業の形式 講義を基本とする。 
アクティブラーニングに関する情報 グループ・ディスカッション、ディベート、ロールプレイなどを通じて、テーマを広げ、深める。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業への参加(50%)
期末試験(50%) 
その他(授業アンケートのコメント含む) 学校というワンダーランドに身を置くことに、期待と不安が入り交じった気持ちを抱く学生の参加を歓迎します。