科目情報
科目名 教育の理念と歴史 
クラス b 
授業の概要 教職に携わる者には、自分自身のしごとを多面的・多角的に省察するための豊かな教養が必要である。この授業では、そのような教養の初歩として、主に教育の基本概念、教育の理念や思想とその現代的意義、教育の制度や事実の歴史的展開の3つについて学習することで、教職の基礎力量の形成を目指す。授業は主にレジュメを用い、アップテンポで進むので、毎回の授業に欠席しないよう心がけること。 
授業の到達目標 教育の基本概念、教育の理念や思想、教育の制度や事実の歴史的展開について理解することで、現代の教育問題・教育実践・教育言説について、分析・検討する教養を修得する。 
授業計画
内容
1ガイダンス
教育の基本理念(1):教育学とは何か―教育を成り立たせるもの、基礎学と実践学―
[復習:テキスト1頁から17頁,65頁から70頁] 
2教育の基本理念(2):教育を語ることば―教育の意味、目的、そして「教養」―
[復習:テキスト1頁から17頁,65頁から70頁] 
3教育の思想(1):西洋教育思想の源流―古代・中世―
[復習:テキスト19頁から26頁] 
4教育の思想(2):宗教と教育―ルネサンスと宗教改革―
[復習:テキスト26頁から29頁] 
5教育の思想(3):近代教育思想の黎明―ラトケからペスタロッチまで―
[復習:テキスト29頁から38頁,90頁から91頁] 
6教育の思想(4):近代教育思想の展開―国民国家における公教育成立期の教育思想―
[復習:テキスト38頁から43頁,70頁から77頁,91頁から92頁] 
7中間まとめ
 
8教育の歴史(1):時代の流れ、古代・中世の人間形成
[復習:テキスト45頁から50頁] 
9教育の歴史(2):近世の「教育」
[復習:テキスト50頁から52頁] 
10教育の歴史(3):近代学校制度のはじまり
[復習:テキスト52頁から55頁] 
11教育の歴史(4):近代学校制度の成立
[復習:テキスト55頁から57頁] 
12教育の歴史(5):近代教育の思想と実践
[復習:テキスト58頁から60頁] 
13現代日本の教育課題(1):新教育制度の確立と経済成長
[復習:テキスト60頁から62頁,101頁から115頁] 
14現代日本の教育課題(2):学歴主義と格差問題
[復習:テキスト62頁から64頁,101頁から115頁] 
15まとめ 
 
テキスト・参考書 テキスト:相澤伸幸『教育学の基礎と展開[第3版]』(ナカニシヤ出版,2015年)
参考書:森重雄『モダンのアンスタンス――教育のアルケオロジー――』(ハーベスト社、1992年)
参考書:苅谷剛彦『大衆教育社会のゆくえ 学歴主義と平等神話の戦後史』(中央公論新社、1995年)
参考書:小山静子『子どもたちの近代――学校教育と家庭教育――』(吉川弘文館、2002年)
参考書:広田照幸『ヒューマニティーズ 教育学』(岩波書店、2009年)
参考書:和崎光太郎『明治の〈青年〉――立志・修養・煩悶――』(ミネルヴァ書房、2017年)
参考書:和崎光太郎『図録 近代日本の道徳教育』(京都市学校歴史博物館、2018年) 
自学自習についての情報 【予習】
 レジュメを空欄を埋めながら読んできてください。
【復習】
 レジュメの授業で扱ったところを当日中に読み直し、教科書のシラバス該当ページを熟読してください。わからないことを自分で調べ、書き込みをしながら読むと、授業の理解がより深まります。 
授業の形式 講義。ただし,双方向性(受講生とのやりとり)をかなり重視し,ミニッツペーパーを毎回記入してもらいます。 
アクティブラーニングに関する情報 @ミニッツペーパーは毎回授業後に、自分の考えなどを記入します。その記入内容をもとに次回の授業冒頭で議論を展開します。
A新聞やテレビニュースなどで教育の話題に触れたとき、その話題がなぜ「話題」となっているのかに注意し、自分ならどう論じるのかを考えてください。
Bシラバス記載の参考書は、レジュメ記載の参考文献の中でも特に重要なものです。授業内容を消化できていれば読めるようになっていますので、ぜひ読んでみてください。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 中間テスト(あるいは中間レポート):40%
最終テスト(あるいは最終レポート):40%
授業での積極性等:20%(※主にミニッツペーパーの記入内容で評価します)
欠席3回以上は単位を認めない。また、遅刻は2回で欠席1回分とする。 
その他(授業アンケートのコメント含む) 「教育の理念と歴史」a,b,c,dは、評価基準を統一する。