科目名 |
中等数学科教育I |
クラス |
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授業の概要 |
中・高等学校の数学科は、小学校の算数科と比較して抽象化がすすむために、苦手意識を持つ生徒や理解困難な生徒の割合が増加する傾向にある。また、入試問題を含む応用・発展問題の中には、難易度が高いものもあり、教員には指導内容以上の数学の知識が求められる。 本科目では、中・高等学校の各学年の数学科の目標と内容を概観するとともに、より高度な数学の内容との関連を取り上げる。併せて、数学の各領域において生徒が理解困難な点を取り上げ、その打開策について解説する。
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授業の到達目標 |
1.現行の学習指導要領における中・高等学校の各学年の数学科の目標と内容について理解することができる。 2.中・高等学校の数学の内容と、その発展としての大学数学との関連について理解することができる。 3.現在の中・高校生の数学の学力実態について、各種学力調査結果からその特徴を把握し、打開策を提案することができる。 |
授業計画 |
1.オリエンテーション(講義内容・進行・評価についての説明)/数学教育学とは何か(数学教育の研究,数学教育の目標) 2.数学教育における評価について 3.集合・論理の教育1(今日的課題と数学的背景) 4.集合・論理の教育2(目標と教育実践) 5.代数の教育1(今日的課題と数学的背景) 6.代数の教育2(目標と教育実践) 7.幾何の教育1(今日的課題と数学的背景) 8.幾何の教育2(目標と教育実践) 9.解析の教育1(今日的課題と数学的背景) 10.解析の教育2(目標と教育実践) 11.確率・統計の教育1(今日的課題と数学的背景) 12.確率・統計の教育2(目標と教育実践) 13.集合・論理の教育1(今日的課題と数学的背景) 14.学校現場での数学教育の要点1(中学校編) 15.学校現場での数学教育の要点1(高等学校編) |
テキスト・参考書 |
テキスト:黒田恭史編著「数学科教育法入門」,共立出版,2008 必読書:文部科学省「中学校学習指導要領解説 数学編」,教育出版,2008 文部科学省「高等学校学習指導要領解説 数学編 理数編」,実教出版,2009 |
自学自習についての情報 |
毎回の講義で次回に取り上げる内容箇所を指示するので、テキスト、必読書は、授業開始前に必ず目を通しておくこと。 また、授業後は、テキストやテキストに示された参考文献などを復習すること。 |
授業の形式 |
講義・演習 |
アクティブラーニングに関する情報 |
講義内で取り立てて、グループディスカッションのようなものは取り入れないが、質疑応答など双方向の講義になるので、質問・発言等を積極的に行うようにすること。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
期末試験40%、各課題のレポート40%、コンテンツ制作20% なお、単位認定の最低条件は,2/3以上の出席とする。 また"教員"としてのモラルに反する行動(飲食,寝る,私語,スマホ,過多の忘れ物等)に対しては、その程度に応じて減点を行う。 |
その他(授業アンケートのコメント含む) |
授業を欠席した場合は、必ず知人・友人から情報を得るようにすること(レポート提出などがある為)。 欠席については、必ず届けをすること(事前が望ましい)。 授業アンケートで、講義時間外の学習時間が長い結果がでているので、予習と復習を怠らないようにすること。 |