科目情報
科目名 中等美術科教育I 
クラス − 
授業の概要 中等美術科教育I・IIをもって教育実習における美術科の授業運営ができることを念頭に,本科目では美術科の教育観の形成,授業実践への基本的な理解について講義と演習を行う。 
授業の到達目標 思春期における人間形成に果たす美術科の役割に気付き,中学校美術科および高等学校芸術科「美術」指導の基本的な考え方や基礎的な能力を身につける。 
授業計画
内容
1オリエンテーション
1.中等教育の美術教育、教職の魅力 (オリエンテーション)?
「理想の美術科教師像は?−本当に良い美術教師とは?−」:班のグループワーク(ディスカッション)京都市の指導主事の先生の現場体験、教育現場での生徒の見方、中等美術科教育の魅力
 一人の教師として
 目指すべき教師像は/教職の魅力とつらさ/中学生の特徴
 中学校美術科の現状、我が国の美術科教育のアウトライン 
2  グループワークの発表会
美術の教科書題材の導入を考えて発表する。
   
32.中等美術教育のための教材研究
  @発想 切る−貼るのコラージュ世界 (ミックスする発想:合成する 並べる 位置を変える) 
      あらかじめつくってきた教材例をグループ内で発表、全体へも発表 
4  A発想 材料からの発想 
5  B鑑賞 好きな人、好きな美術 注目したい美術を選んできて発表する
         
6  
  C構想(計画)メッセージデザイン
     (コミュニケーション表現:イラスト、飛び出すカード、絵本アニメーションなど)事例を制作
 
7      作成した教材例をグループ内で発表、全体へも発表 
8  D創造的なスキル:光の空間 紙のオブジェ、ランプシェードなど
      作成した教材例をグループ内で発表、全体へも発表 
9  E映像メディア表現 事例を制作 
10      作成した教材例をグループ内で発表、全体へも発表 
113.学習指導要領 中学校美術科の目標および内容構造、高等学校美術科の目標および内容構造 
124.題材開発
  題材の計画 
13  グループ内でミニ模擬授業をして、学習効果を検証する 
14  題材開発の発表の準備 
15  題材開発した内容をパネル発表 
 
テキスト・参考書 テキスト:配付するプリント資料を中心に進めるが,次の文献も使用する
・アート教育を学ぶ人のために 世界思想社、竹内 博 (編集), 春日 明夫 (編集), 長町 充家 (編集), 村田 利裕 (編集)
・文部科学省編『中学校学習指導要領解説 美術編』日本文教出版
・文部科学省編『高等校学習指導要領解説 芸術(音楽 美術 工芸 書道)編 音楽編美術編』教育出版
 文部科学省資料は、文部科学省のホームページからダウンロードしてもよい。
 
自学自習についての情報 ・教科書を熟読して欲しい。
・教育実習や将来の教育実践を念頭に、関連する文献の読書をすすめて欲しい。
 
授業の形式 印刷物や映像資料,実物などを用いた講義,一人ひとりの個別研究を深めた模擬授業による実践的演習 
アクティブラーニングに関する情報  教育理念を班学習でディスカッションしていただいて省察を深めます。教育計画で題材配置に関わる演習をします。教材研究は、実習します。個人で模擬授業に取り組みます。指導案を書いてもらい添削して様々な考察を加えて模擬授業の実施をします。ポートフォリオを生かして予習の取り組みに加点しています。ビデオで、世界の美術文化・文化遺産について研究することを推奨しています。80%以上をアクティブラーニングとしてます 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 提出物30%、課題等の取り組みの意欲10%、模擬授業の実施と最終レポート60%、
注意:免許取得用の科目なので、病欠・忌引きなどやもえない場合以外の欠席ができません。また、初回のガイダンスを休むと全体が分からなくなります。履修の意思がないと判断される場合があります。 
その他(授業アンケートのコメント含む) これまで教育実習で指導案が書けないので模擬授業重点型の授業を行ってきました。授業評価から、受講生の教材開発意欲を引き出すシラバスに変更しました。・「中等美術科教育II」「同III」「同IV」と関連しています。特にIとIIは,中等の主免教育実習前,IIIとIVは,実習後の時期を考慮しています。教育実践を意識した卒論の基本ともなります。