科目情報
科目名 児童・生徒のための日本語教育論A 
クラス − 
授業の概要 日本語指導を必要とする児童・生徒は43,947人(平成28年5月1日付)に達し,今後も増加することが見込まれる。日本語指導は平成28年度より「特別の教育課程」として正規の課程に位置づけることが可能になり,平成29年度からは外国人児童生徒等教育に当たる教員が基礎定数化された。外国人児童生徒等の指導ができる力量を持つ教員が現場で求められている。
この授業では,外国人児童生徒等の指導に必要な基礎知識として,バイリンガル環境で育つ子どもの言語習得や日本語の特徴などを学ぶ。 
授業の到達目標 日本語指導の必要な児童・生徒を学校において支援するために必要な基礎的な知識を身につける。 
授業計画
内容
1日本語を学ぶ子どもたち 
2公立学校における外国人児童生徒の受け入れ 
3子どもと家族の文化間移動 
4多言語環境の子どもたちの言語習得(1)子どもの言語習得のプロセス 
5多言語環境の子どもたちの言語習得(2)学習言語能力の習得 
6多言語環境の子どもたちの言語習得(3)日本生まれの子どもの課題 
7日本語の特徴(1)音声 
8日本語の特徴(2)文字 
9日本語の特徴(3)文法 
10日本語の特徴(4)語用論 
11日本語指導のプログラム 
12日本語と教科の統合学習 
13在籍学級における支援 
14子どものことばの力の評価 
15多文化共生の学校・地域づくり 
 
テキスト・参考書 齋藤ひろみ他『外国人児童生徒のための支援ガイドブック~子どもたちのライフコースによりそって~』凡人社ISBN:9784893587992 2,100円
原沢伊都夫『日本語教師のための入門言語学-演習と解説- 』スリーエーネットワーク ISNB:9784883197392 1,944円
姫野伴子他『日本語教育学入門』研究社 ISNB:99784327384715 2,484円
齋藤ひろみ・佐藤郡衛『文化間移動をする子どもたちの学び―教育コミュニティの創造に向けて―』ひつじ書房ISBN:9784894763432 2,800円
中島和子『マルチリンガル教育への招待―言語資源としての外国人・日本人年少者』ひつじ書房ISBN:9784894764460 3,360円
ジム・カミンズ,中島和子『言語マイノリティを支える教育』慶応義塾大学出版会 ISBN:9784766418569 2,940円
バトラー後藤裕子『学習言語とは何か―教科学習に必要な言語能力』三省堂 ISBN:9784385365114 3,045円 
自学自習についての情報 参考書欄に挙げられた書籍の他,授業中に参考文献を紹介するので,講義の前に指示された箇所を一読しておいてください。 
授業の形式 講義,グループ討論など 
アクティブラーニングに関する情報 授業では適宜グループ・ワークを取り入れる。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 小テスト(毎週,前週の学習内容について小テストを行います)50%
学期末テスト 50% 
その他(授業アンケートのコメント含む) 特記事項なし