科目情報
科目名 心理療法論 
クラス − 
授業の概要 心理療法の基本的な理解として、教育現場におけるカウンセリングを取り上げる。学校では様々な問題が起こり、それに対し教師やスクールカウンセラーが関わることになる。
心理療法の主要な3つのアプローチ(精神力動・ヒューマニスティック・認知行動)を踏まえつつ、学校現場において、それはどのように活用しうるかについて、具体の実践事例を通して、理解を深める。
 
授業の到達目標 1.カウンセリングの基礎的な理解として、心理療法の歴史的経緯やその意義について理解することができる。
2.心理療法の主要な3つのアプローチを踏まえつつ、学校現場におけるカウンセリングの実際について、理解することができる。
3.学校現場で起こる様々な問題行動を、臨床心理学的な視点から理解し、その対応について考えることができるようになる。 
授業計画
内容
1オリエンテーション:心理療法とカウンセリングの歴史 
2序章.心理療法の種類とその特徴:スクールカウンセラーについて 
31.カウンセリングの専門性:教育相談との差異 
42.カウンセリングのエッセンス;ひとつではない答え 
53.カウンセリングのエッセンス;”もの”ではなく、”人”として接する 
6現場での対応 1.発達障害 
7現場での対応 2.不登校 
8現場での対応 3.指示にしたがわない子どもたち 非行 
9現場での対応 4.指示にしたがわない子どもたち 学級崩壊 いじめ 
10教師集団の関係性 
11保護者への対応 
12生徒への対応 
13Q&A;カウンセリング・マインド 
14スクールカウンセラーの第一歩 
15まとめ  
 
テキスト・参考書 テキスト:「教室で生かすカウンセリング・アプローチ」 桑原知子著 (日本評論社)
参考書 :「スクールカウンセラーの第一歩」 内田利広他 著 (創元社) 
自学自習についての情報 授業では、事前にテキストを読んでいることを前提にすすめるので、テキストの指定の範囲を読んで、自分なりの意見・疑問点やコメントをまとめておくこと。 
授業の形式 まず、受講者にテキストの内容について事前に読んで、疑問点や重要だと思ったポイントなどについて報告していもらい、その質問に答えるとともに、さらに解説を加え、ディスカッションを通して、授業を進める。 
アクティブラーニングに関する情報 事前学習によるプレゼン、質疑応答により進める。またグループでのディスカッションやロールプレイも取り入れる。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 平常点(事前学習の内容・プレゼンテーション・授業でのディスカッション内容)50%、毎回の授業後のミニレポート20%、最終レポート30%により総合的に評価する。 
その他(授業アンケートのコメント含む) 臨床心理士に関心がある人や、教員として子どもの心の問題やその支援に関心のある人に受講を勧める。