科目名 |
漢文学演習C |
クラス |
− |
授業の概要 |
白居易「長恨歌」の本文および関連文献を精読する。漢文訓読の基礎固めをしながら漢詩漢文に特有の表現への理解を深め、作品としての芸術性や日本文学への影響についても考察する。12回の演習では、受講者による発表や討論を中心に授業を進める。 |
授業の到達目標 |
1.原文を正しく訓読する(白文に訓点をつける、書き下し文を作成する)ことができる。 2.それぞれの語句に解釈を施し、説明することができる。 3.表現上の工夫について考察し、説明することができる。 4.1〜3に必要な工具書やデータベースを的確に使用することができる。 5.「長恨歌」を文学作品として味わい、説明することができる。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | オリエンテーション(授業のすすめ方、演習資料の作り方など) |
2 | 白居易「長恨歌」の概説、工具書やデータベースの使い方の説明など |
3 | 演習(1)「長恨歌」を読む
以下の演習では、受講生による発表や討論に加え、適宜「長恨歌」の関連文献(杜甫「哀江頭」、白居易「新楽府・李夫人」「長恨歌伝」、『源氏物語』『枕草子』など)を対照し、それぞれの箇所について読みを深める。 |
4 | 演習(2)「長恨歌」を読む |
5 | 演習(3)「長恨歌」を読む |
6 | 演習(4)「長恨歌」を読む |
7 | 演習(5)「長恨歌」を読む |
8 | 演習(6)「長恨歌」を読む |
9 | 演習(7)「長恨歌」を読む |
10 | 演習(8)「長恨歌」を読む |
11 | 演習(9)「長恨歌」を読む |
12 | 演習(10)「長恨歌」を読む |
13 | 演習(11)「長恨歌」を読む |
14 | 演習(12)「長恨歌」を読む |
15 | まとめ |
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テキスト・参考書 |
テキスト:プリント資料を配布する。 辞書:『角川新字源 改訂新版』(角川書店)、あるいは『全訳漢辞海 第四版』(三省堂)を必ず持参すること。 参考書:二畳庵主人・加地伸行『漢文法基礎』(講談社学術文庫)、『白氏文集』(明治書院、新釈漢文大系)、川合康三『白楽天―官と隠とのはざまで』(岩波新書)、下定雅弘『長恨歌―楊貴妃の魅力と魔力』(勉誠出版)など。 |
自学自習についての情報 |
演習担当者は、原文(訓点付)・書き下し文・注釈・現代語訳・鑑賞などを記したレジュメを作成し、担当者以外は該当箇所についてよく読み予習しておくこと。 |
授業の形式 |
演習形式。 |
アクティブラーニングに関する情報 |
演習担当者による発表をもとに、受講生全員でディスカッションを行う。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
授業における取り組み全般を評価の対象とする。演習発表や討論のほか、授業内でのコメントシートの記入やレポート作成などの課題を課すこともある。 |
その他(授業アンケートのコメント含む) |
授業計画は、受講者数や授業の進捗状況によって変更する場合がある。 中国語を履修していることが望ましい。 |